この映画 時代考証 違うんじゃん

2007年11月02日 | 僕…

映画《ALWAYS 三丁目の夕日》を…やっと観る事が出来ます。
残念な事に劇場公開やレンタルに…タイミングが合わなかった僕です。
どうしても観たかった映画を…遂にTV放映で鑑賞です。

何故そんなに観たいのか…それはこの映画の時代背景です。
この映画の設定は…僕が匂いを感じる事が出来る時代です。
因みに東京タワーが完成した年は…昭和33年(1958年)です。

映画が始まって僕は…スゴイ違和感を感じ始めます。
僕の知ってる昭和が…この映画には何処にもありません。
それは街や駅や人や服や…全てが綺麗なのです。

僕の知ってる上野駅は…もっと暗くジメジメした感じです。
そして街には煙草の吸殻が落ち…噛み捨てたガムが落ちてました。
家の壁や屋根は欠けている箇所は必ずあり…駄菓子屋は非衛生でした。

僕は東京の山の手でしたから…映画の舞台の下町とは違うかもしれません。
でも人々は殆どが普段着で…老若男女とも下着姿が多かってです。
まして日常時に…厚化粧をしてる女性なんかはいません。

この映画の登場人物は…みんな綺麗過ぎるのです。
お下品な表現をすると…皆が水洗トイレの芝居なのです。
あの時代は東京でも…トイレは汲み取り式だったのです。

そんな中でも…吉岡君の演技は相変わらず光るモノがあります。
子役出身の彼は子役芝居を理解してるのか…子役の芝居を抑え付けます。
[子役と動物には名優もかなわない]とのジンクスも…この映画は崩します。

そしてもう一人の子役出身の…薬師丸君も良い中年女性になりました。
しかし台詞の語尾を上げれば中年になると考えは…少し疑問の僕です。
そう云えば映画《涙そうそう》も…方言のせいか語尾があがってばかりです。

台詞の語尾がおさまらないと…なんか人をバカにしてるように聞えます。
これって…僕だけなんでしょうか?
しかし昭和の中期を…ベールに包んだこの映画にはガッカリの僕です。


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