久々に…顔出しのオーディションです。
今更選考されても仕方のない…無駄な僕の顔です。
通常オーディションには…4パターンあります。
①直接会わず…写真やテープで決めてしまう。
②1対1の面接で…ジックリ決める。
③2・3人でコジンマリ演じ…決めてしまう。
④大勢で…同じ役を競い決めてしまう。
今日は僕の大嫌いな…④のパターンです。
僕はライバルが傍に居たり…解るだけでも駄目です。
人目を気にする…どうも困った性格です。
今から25年前位の…NHKの朝ドラの主役オーディションです。
僕は奇跡的に…3次審査まで通過してしまいました。
そして4次審査は④のパターン…みんな並べて比べられます。
その僕の隣には異様な役者が寡黙に…妖気を漂わせ座っています。
話し声は微妙な特徴があり…顔立ちも一回見たら忘れられません。
僕はその男に釘付けになり…自分の事も忘れる位でした。
そして隣の男は「酒井敏也」と名乗ったのを…僕はずっと覚えていました。
今変キャラで注目されている彼ですが…僕は25年前から気にしていました。
そんな気の散った僕ですから…当然オーディションは落ちました。
でもあの審査が通れば…最終審査のカメラ・テストだったのです。
ついついオーディションで他の役者を…勝手に審査してしまう僕です。
そんな気の散ってる僕ですから…今日の集団審査も駄目でしょうね。