収録中に空腹の音が鳴るのは…何とも恥ずかしいものです。
ですから仕事前に…しっかり朝食を摂ります。
今日はスタジオ近くの…立ち食い蕎麦屋さんに入ります。
僕は…〔春菊天そば〕の食券を購入します。
そして…お店のオヤジさんに券を差し出します。
万が一の為に『春菊天そばを下さい!』と…言葉も付け足します。
数分後…僕の前には〔掻き揚げ天そば〕が出されます。
僕は『???』と思い…オヤジさんに尋ねてみます。
『あの~僕は…〔春菊天そば〕を頼んだけど?』
するとオヤジさんは…「あれ?マチガイチャッタ~!」と正直に言います。
あまりに素直に過ちを認めてくれたので…僕は抵抗する事を止めます。
『でも作ちゃったから良いよ』と…僕はオヤジさんのミスった蕎麦を食べます。
暫らくするとオヤジさんが…『もたれなければコレも』と〔春菊天〕を持ちます。
僕は『ええ!却って悪いですね』と…遠慮なく器を差し出します。
オヤジさんは「こっちの間違いだからね…サービスだよ』と…〔春菊天〕をくれます。
こんな状況に僕は御礼の意味も深めて…軽くお世辞を云います。
『いや~どちらもカラッと揚がって…美味しいですね~!』
この言葉にオヤジさんは…目を丸くして喜びます。
「それじゃ今揚げたての〔ゴボウ天〕も食べてみてよ」と…〔ゴボウ天〕を見せます。
僕は『ええ!良いんですか…そんなに頂いて』と…遠慮して器を差し出します。
オヤジさんは「こうなったらサービス…サービスだよ』と…〔ゴボウ天〕をくれます。
今日の僕の朝食は…シッカリ揚がった天麩羅が3枚です。
ですから仕事中に…空腹の音が鳴る事はありませんでした。
と云うよりも昼食時もお腹が空かない…今日の僕なのであります。