もう一人 応援席に 監督が

2024年05月05日 | 僕…

今日は…お仕事お休みです。
そして…稽古もお休みです。
GWは…僕も堪能したいです。

そこで…生野球観戦に行きます。
いつも…一人野球観戦の僕です。
だから…思い立ったが吉日です。

ベルーナドームは…いつもより満員です。
やはり少し復活…熱気ムンムンの球場です。
背番号10の…応援ユニフォームを着用します。

三塁側は…大声の応援が始まります。
しかし僕の隣の方は…物静かなのです。
お一人で腕を組み…ジッと試合をみます。

チラッと見ると…70歳過ぎのおじ様です。
帽子には…沢山の選手のピンバッジです。
声を出す事も…手拍子も旗も振りません。

盗塁に失敗すると…「なんで?」と呟きます。
代打がでると…「やっとか!」と頷いています。
ヒットが出ると…小さなガッツポーズをとります。

僕もおじ様の影響か…静かに試合を見守ります。
そっとビールを買い…申し訳なく飲んでいます。
トイレなど一回も行かない…試合に集中します。

長年のファンは…チームを信じています。
まだ俄かファンの僕は…それに習います。
知らぬ間に腕を組み…旗を仕舞い観ます。

おじ様に話し掛けようか…悩みます。
話したら…薀蓄が長くなりそうです。
すると…そっとメモを取っています。

「内野の安定は…望めない」
「投手交代が…少し遅いかも」
「指名打者は…○○が良いのでは」

客席の監督は…僕と同時に球速を見ます。
客席の監督は…冷静沈着でないとダメです。
客席の監督は…自分のペースを守っています。

隣の監督のお陰で…色々な観方をしてます。
僕だったら…どう攻めてどう守るか考えます。
敵チームの弱点も探している…怖い目の僕です。

試合終了…隣の監督はスコアボードを書いてます。
また盗み見すると…明日も観戦の予定があります。
僕は客席の監督に一礼して…球場を後にしました。

「今度お会いしたら…お話させてください

僕は3塁のベンチにいる疑問の監督より…
      このベテランの監督の方が良いと思います。


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