日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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何冊かの「クラウドもの」に目を通しているが、この本、これまででは最もわかりやすい。
デジタル系のフリージャーナリストである著者がその知識を生かし平易に記述している。


その印象を強く残したのは、第1章と3章。

まず、第1章「サービス化」 ソフトがネットへ溶けていく 
パッケージ・ソフトへの興味が急速に低下し、バージョンアップという言葉にうんざりする消費者が続出。
さらにブロードバンドが普及・進展することによって、「地図ソフト」の価値も消失。

その消失を推進したのが、グーグル・マップ。
そしてそのグーグルはGメール、グーグル・ドキュメントのサービスを開始。
こうして、パソコンはネットを使うための「箱」に成り下がった、という内容。


そして、第3章 オンライン化 すべてがネット(雲)の向こうに
ここでも主役はグーグル。
Gメールの特徴は、ネット上で全てが簡潔していることだけでなく、「一生メールを捨てなくてよい」、お得意分野である「検索」の優秀さなどのメリットがあった。
「ウェブアプリ」の急速な普及の始まりである。
そして「写真」をネット上に保存する Flickr 他の写真共有サイトなど、PCのハードディスクを信用しない(笑)サービス、5万円PCの台頭の理由、ウィンドウズ7の方向転換など、クラウド(雲)が及ぼす影響を記述。

あとの章で、クラウド・コンピューティングの概念を図にしたものが登場する。
それは氷山の絵で、水面上に出ているわずかな部分を、水中にあるブロードバンド、無線LAN、SaaS 他の大量の技術が支えている、という構造。
クラウド・コンピューティングが「技術」でなく、様々な技術動向が結果としてある「塊」として姿を現した「現象」であることを視覚的にみせている。


ということで、クラウド系の「おさらい本」としてはなかなかオススメ。
(正直、iPhoneを扱かった第2章はつまらなかったが 笑)

さて蒸し暑い今日、次はテレビでドリーム・オン・アイス観ながら「デジタルネイティブが世界を変える」を読むとしよう~

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