朝ドラ「ゲゲゲの女房」 コンテンツの誕生・発展を描く

視聴率が好調な一方、あと一ヶ月弱で終了することが惜しまれつつある、NHK朝のテレビ小説「ゲゲゲの女房」。


朝ドラにはめったにはまらない私だけど、この「ゲゲゲの女房」には、バッチリはまっている。

その理由は簡単。
「コンテンツの、世の中への成立過程」を描いているからだ！

とても、とっつきのいいとはいえないコンテンツ（と言い切ってかまわないだろう）
これが、家族だけでなく励ます人々が継続的に時間をかけて協力し、智恵を絞った結果、そのコンテンツが世の中で成立する過程をしっかり描いているからだ。

まずは向き合うメディアである「貸本」「雑誌」「テレビ」との向き合い。
そしてメインのテレビ（写真）では「勝負するテーマの選択」「主題歌」「タイトル」など。
そしてベーシンクに「スランプ」「規模の拡大」「スタッフ体制」などなど。
いい意味でのハードルを乗り越えて行く姿が美しい。


数年前に、水木先生が日経の「私の履歴書」に御登板したときに、残した名言がある。
現代の日本に対するメッセージなので、今日はそれを引用いたしたい。


「成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない」

栄光など求めず、大好きなことに熱中すること自体が喜びなのであり、幸せなのだ。
不況で暗い今の日本こそ天国である。
それなのに、成功だけを追い求め、成功だけを求め、価値にこだわり続けて、
仕事でもそれ以外でも、好きなことに熱中する幸せをどこかに置き忘れた人が多いのではないか。　



耳が痛いですなあ.....