フェリーニの映画「8 1/2」を、ミュージカル化。
そしてこれを今回は映画化。
一言でこの映画を例えると.....
「高級アイスを一度溶かし、再び氷結させたような代物」
調和がとれた成分の旨味が全て一度解凍され、「形」上だけ再合成したため、元の良さが全て崩れ去っている。
「8 1/2」のマジックのような「名シーン」がことごとく「破壊」されて並ぶので、心からうんざりしてくる。。。。
劇中、「グイド (Guido)」と聞くたびに、ドキッとするのだが、そこにいるのはマルチェロではない。
ミスキャスト本年度1位を惜しみなく与えてしまう気持ちにさせるのは、なんとあの名優ダニエル・デイ・ルイスなのだ。
その酷さは彼に留まらない。
どの女優も奮闘しているのだが、歌も全く映えないし、セクシーに見えない。
マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマンと、これだけ凄いメンツなのに....
「8 1/2」で、一瞬で観客の心を鷲掴みにしたクラウディア・カルディナーレ(ニコール・キッドマンの役)。
この「足下」にさえ、上記の誰もがとうてい及ばない。
今年のワーストが、これで確定してしまった。
Blu-rayだから飛ばすのも楽(涙)
万一、劇場でみていたら、辛くて死んじゃったに違いない(ゾッ!)
フェリーニ 8 1/2は、日本で未DVDだったころに買っちゃう自分がいるくらい(2007-11-22)なファンなので....
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