日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






ワーグナー「ニーベルングの指輪」4部作の最終話。
実は多忙のため、前作「ジークフリート」が観れなかったことは先に記しておく。
だが、大勢に影響はないとわかっているので(笑)


さて「神々の黄昏」
ジークフリート演じたジェイ・ハンター・モリス(写真:右)の声の張りがまず素晴らしく、まわりを牽引していて好印象。 
ブリュンヒルデ役のデボラ・ヴォイト(写真:左)も声はもちろん、「西部の娘」時よりもスレンダーになり、同様に好印象(ダイエットしたのかな?)

そして、
どこかのブログで「今回の新プロダクションの目玉装置 マシーン もそろそろ見飽きた」という意見を読んだが、自分的には全く逆。
冒頭から、これまで観たことないスピードでぶんぶん回転するピースたち、これで既に圧倒されてしまった。
だけでなく、あの場面この場面(写真)での、このマシーンの活躍は特筆すべきものがあったと!


なのだが....
「ラインの黄金」のオープニングと同じ設定のはずの大詰めのエンディングでふつふつと湧く感情=「なぜか淡白」
その疑問は、終了直後に読んだ予定表(入場時に配布)で「瞬時」に理解してしまった。
その文言は「予定上映時間6時間24分から、5時間28分に変更となりました」

つまりそれは、ジェイムズ・レヴァインの降板でもたらされた変化だったのだ。
確かに、今回の幕間インタビューで後任のルイージが「ドイツっぽく重くなりすぎないようにする」と語っていたような気も。
だし、レヴァインも自分の指揮がまったりしていて時間が長い、というインタビューも観たような...
にしても!
同じ内容なのに、1時間も違うとは....

建設的に考えると、今後のNYでの公演でのレヴァイン指揮版に期待するしかない。
そう考えれば、今回の「黄昏」はまだ ほんの始まり、なのだ。


なぜそう巻き返しに期待するかというと...
現状のMETへの不満点が着々と蓄積しているからだ。

例えば惨憺たる出来だった(涙)と語らざるえない「エンチャンテッドアイランド 魔法の島」
なぜ今、こんななぞっただけのストーリーで凡庸な企画を送り出したのか、本当に疑問だぞ!MET。
唯一理解できる理由は「バロックも強化しなくちゃ」というMETの自己都合だけ....
アカデミー賞取り巻くった映画「アーティスト」の知恵を積み重ねた工夫具合を学び、彼らの爪の垢でも煎じて飲んでもらいたい(笑)

さらに恥ずかしながら告白すると、実はNYで「ファウスト」を観たのだが、途中で寝てしまった事件が(汗)
カウフマン抜き、そして彼を出し抜いて凄かった(と聞く)メフィスト役バス歌手のルネ・パーペも抜き。
これでは時差ボケをすっ飛ばすことが出来なかった....

これだけ厳しいことを連発するのも、
サティアグラハ、ロデリンダ、ワルキューレでは、かなりの満足度だったので....


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