日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 







毎月 × 1回のお楽しみ、MET ライブ・ビューイング 。 

2006年からはじまり既に8期めに突入、アメリカNYにある代表的オペラハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)のライブ・ビューイング。
最新のオペラ公演を、高品質のHD映像と最新の音響で収録し、映画館で上映、というシリーズ。
今回は、ドヴォルザーク「ルサルカ」


昨日のアカデミー賞発表、大きな月をバックに「her 世界でひとつの彼女」の主題歌“The Moon Song”はいいシーンだった。
なかなか素敵なシーンだったが、こちらも負けていない。
それは、オープニング間もなくに歌われるアリア「月に寄せる歌」(写真)
1回聴いただけで「これは名曲だ!」と思わせるような存在感がある。


そして気づくのは、ドヴォルザークがいかに音楽をていねいに作り込んでいるか。
どちらかというと交響曲で有名な彼が込めた想いが伝わってくるよう。
楽曲と歌唱のとけ込み具合が素晴らしく、最後まで全く飽きさせない。

直後の幕間のインタビューで指揮者ヤニック・ネゼ=セガンから知らされるのは、彼が交響曲 × 3曲分のパワーを込めていること。
その彼の想いと、METオーケストラの力量がこの完成度を実現しているのだろう。

もちろんルネ・フレミング、ピョートル・ベチャワ他の歌手陣も同様に素晴らしい。
初めて知ったのは、ルネ・フレミングにとって「月に寄せる歌」はMETオーディションで歌った思い出の曲だということ。
それは力が入るわけだ!

オットー・シェンクの伝統を尊重した演出にも好感が持てた。
物語の中心となる「湖」の表現そしてその背景の美しさ。
アリア「月に寄せる歌」の巨木のモチーフ(写真)も、ルネの歌唱をおおいに引き立てていた。


と以上書き終わってみると今回、いかに満足したかを改めて実感。
個人的には、今シーズンのベスト!かな(ここまでで)
上映は、今週金曜まで。

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