日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






先月のカンヌでコンペに出展され、期待されていた一作。

というのは、河瀬直美監督はカンヌっ子だから。
彼女の「萌の朱雀」は、新人賞。
そして「殯(もがり)の森」はグランプリ(注:not パルムドール)

今回は残念ながら選には漏れた、が注目の作品であることに変わりはない。


舞台は、奄美大島。
ここで暮らす少年少女の初恋と成長。
主演の少年少女は、オーディションで選ばれた村上虹郎 & 吉永淳。
どちらもとても初々しくて良い!

表の「初恋と成長」、の奥底にあるテーマは「生」と「死」
少年少女とも、その点で傷をかかえており、実に河瀬監督らしい。
そもそも奄美大島さえ、彼女のルーツらしく、かなり私小説的。


当ブログ的には、島の生活を切り取っているという点だけで、それなりに満足。
(ヲイヲイ...)

なので、あまり批評めいたことが書けなくて困っているのだが、ひとつだけ文句。
それは音楽。

奄美大島の音楽は、物語に溶け込む意味で素晴らしく響いてくる。
その一方、フランス人が弾いたピアノ曲が登場するたびに、突然の違和感が(汗)
シーンごとは優れているのだが、その接続がそこで途切れてしまう印象があった。
もっとダウナーな、環境音楽に近いものなら、そんなことなかっただろうに...

その違和感がエンドタイトルでもまた再現されてしまい、改めて戸惑った(笑)
フランス資本も入ってるから、仕方ないか?


PS あっもうひとつ気になってたことを、新聞記事で思い出した...
フィガロ紙「哲学的な思想をはばかることなく表現したセリフは時々もったいぶったようになる」


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