さて、第ー室の説明。
入場すると、まず右側に解説。
そしてその横に、The Dance, 1931-33 が。
あの有名な The Dance (1909 同美術館所有) のバリエーション。
いろいろバージョンがあるが、こちらはフィルデルフィアの屋敷用のもの。
その製作過程のラフ・スケッチが数点展示されている。
面白いのは、当初は「スケッチ」だったものが、後半に「切り絵」Cut-Out に変化すること!
解説を読むと、屋敷の仕様が何度も変更になり、その繰り返している間にマチスが手法を切り替えた、と。
カットアウト Cut-Outs 切り絵 に目覚めた瞬間、ということになる。
次に、入場した正面にあるのが、Two Dancers 1937–38 =(写真)
その気づきがあってから4年後、バレー劇場のステージカーテン用にデザインされたもの。
これをみてよくわかるのは、幾つもの小片が、ピンでくっ付けられて形になっていること。
このようなイントロがありつつ、第ー室の奥で、早くも、有名な本のシリーズ、 Jazz が登場!
その周辺に、同時代に作成された作品も飾ってあるが、その中の一点にまたショックを受けた。
その作品は、Lagoon 1944。
珊瑚礁を表現するのに、切り取った内側だけでなく、その外側も大胆に?仕様している(ようにみえる)
このモチーフはその後、海の作品にこだわらず、次々と登場するようになる!
(続く)