日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 







まずタイトルに驚く

インターネットは「文明」とな!!!




ところが読み始めてみると、大いに説得されてしまった(笑)

というのも著者は日本のインターネットを創ったと言ってもいい慶応湘南藤沢 教授、村井 純 だからだ!(敬称略)


その彼が「自分の言葉」でインターネットの歴史を丁寧にたどり、どう懸案事項を克服したか等を解説していく(汗)
このためその視点は、大変に俯瞰された目新しい視点なので、いちいち面白く読ませる!

例えば、どうインターネットの世界で日本語が使えるようになったのか、とか。
(その答えは本をお読みいただきたい)



その他にも面白い指摘が続々。

・国際的にみても非常に厳格な電波行政の日本、が一気にその遅れを挽回し先頭に立った技術とは?
 (その答えは本をお読みいただきたい)

・同様に日本の進化を促したのが実は災害。311 でスマホ・モバイル通信がいかに重要か理解が一気に進んだ(汗)

・そこで登場は、重要キーワード = 「誰も置いてきぼりにしない日本」→ 彼のインターネット世界の解釈へ向かう

・iPhone の真に画期的だった点 = キーボードをハードウェアからソフトウェアに変えたこと
 確かに映画「ブラックベリー」でも、その動揺がブラックベリー側でも通信会社でもパニック状態に!
 (その主張が概ね正しいとも思いつつ一言 = SWキーボードは Newton で既に実装 → ジョブスが潰した)

ここまでだけで プロローグ ~ 第1章 ~ 第2章




これ以降は、目次をご紹介しておくことで概要をざっと理解いただきたい!

第3章 日常生活に不可欠となったインターネット
 1. インターネットにおける文化の多様性
 2. インターネットがビッグテックを生んだ理由
 3. オンライン課金の仕組みと暗号セキュリティ
 4. メディカルインクルージョンの実現に向けて

第4章 インターネット文明の政策課題
 1. プライバシー保護と監視社会
 2. インターネット規制と国際協調
 3. 言語と出版文化
 4. サイバーセキュリティの三つの空間
 5. デジタル庁の発足と日本のDX

第5章 国際政治におけるインターネット
 1. インターネットと地理学
 2. インターネットと地政学
 3. 米中摩擦とインターネットの未来

第6章 インターネット文明で果たすべき日本の役割
 1. 日本の技術開発の底力を見せるとき
 2. インターネットの公共性と持続可能性

エピローグ インターネット文明の未来
 1. 人類がふたたび月面に立つ
 2. より良いインターネットを維持するために


結論:日本のインターネットを切り開いてきた著者が解説する過去・現在・未来。これは間違いなく、現代人 必読!


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
実はこの本 (onscreen)
2025-01-06 08:47:02
実はこの本、1995年に出版された「インターネット」の続編
 
 
 
「数回遅れのトップランナー」 (onscreen)
2025-01-06 08:48:52
当時、著者や周囲はこの本のことを「数回遅れのトップランナー」と語っていたそう

そして今また「数回遅れのトップランナー」が登場か?!?
 
 
 
Unknown (keba)
2025-01-06 22:40:30
面白そうな本ですね。
古代文明が大河の恵で生まれたから、その大河の名前を冠したように
インターネットがあってさまざまな生活様式が生まれた、だからインターネット文明、なんでしょうか?

選挙とSNSの関係とか、インターネット文明ではガバナンスが立ち遅れているなぁ、
人類が新しく手に入れた道具を、おぼつかない倫理観でなんとかに刃物状態。
まだしばらくカオス、なんですかね。。。
 
 
 
ですね! (onscreen)
2025-01-07 00:12:14
確かに「文明」と言うワーディングには悩みました...


先日、A I を操る仕事をしているアメリカ人と話し込んだ際、
この本にも言及しつつ、どうにも本のタイトルを表現できず
にいた自分がいました...
「文明」といえば、civilization なのですが、その言い方が
正しい感じがしなかったのです(汗)
 
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