-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

畑沢のとなり村がやりました

2015-10-13 19:02:35 | 近況報告

 畑沢へ行くのも久しぶりでした。9月23日以来です。「(馬鹿だから)風邪をひかない」と自慢していましたが、珍しくも風邪になり、それがさらに別の病気を誘因してしまいました。ようやく、回復したのですがリフォーム作業の遅れを取り戻すべく、連日、コンクリートの斫(はつり)作業でした。何とか目途が立ちましたので、畑沢へ出かけました。あいにく、今日は小雨が降っていました。それでもこの日を逃すと、中々、日程の都合が取れません。!ん、こんなことを言うと、「リタイアしている暇人が何を言うか」とお叱りを頂戴しそうですが、嘘ではありません。10月と11月だけは、いろいろと予定が入っています。それに「リタイア リタイア」と馬鹿にしないでください。毎日が暇ではなくて、毎日が「日曜大工」なのですから毎日が仕事なのです。分かっていただけましたでしょうか。

 さて、いつものように村山市から背炙り峠に向かいました。すっかり秋模様です。中沢の棚田を眺めるビューポイントから、棚田を越えて甑岳を撮影しました。紅葉しています。天気が悪いので鮮やかさが感じられませんが、まあそこそこでした。

 上畑沢に入ると、いつも御指導いただいている古瀬K氏に会いました。車を止めて、来る10月18日に行われる「延沢城跡国指定史跡」三十周年記念式典への出席に当たっての相談をしました。畑沢からは同氏の外にもうお一人が出席されるようです。どんな方々が集まり、どんな式典になるかが楽しみです。

 

 中畑沢と下畑沢の間にもビューポイントがあります。細野地区へのスーパー農道の上です。普通はそこから北の方向を撮影するのですが、今回は全く逆に南の方角を撮りました。スビタレは天の邪鬼でもります。

 一番、奥に見える山が背中炙り峠(古い道がある)がある場所です。この峠は畑沢のどこからでもよく見えます。写真の右端にかすかに引っかかっている建物は畑沢地区生涯学習推進センター(旧分校)です。左の一連の山の紅葉は、ピークではありませんが、かなり色づいています。

 

 

 下畑沢の橋の周りに6台もの車が止まっていました。しかもその一台には得体のしれない仰々しい装置が付いています。そこに立っている人はヘルメットを着用して、ただ事ではない緊張感が漲っています。おまけに通行車両を整理誘導までしています。これは何かある。畑沢通信の現地特派員としては、そのまま通り過ぎるような鈍感さは持ち合わせていません。などと言うよりも、単なるスビタレの好奇心です。その場の人に聞きましたら、「橋を点検している。順番にすべてを点検する」とのことでした。事件とも事故とも、そして災害とも全く関係ありません。

 

 その場で興味を引いたのは、この点検作業だけではありません。橋の下を流れる水がどこかで堰き止められて、大きな淀みができていました。こうなると、私は直ぐに小学生です。点検作業はどうでもよくなりました。目は川の中を泳いでいます。いました。しかも結構なくらいに大きい魚が数匹です。30cmは十分にあります。腹鰭と尻鰭がはっきりと横に張り出して、前縁が白くなっています。背中には黒い斑点が散らばっています。婚姻色が出ている岩魚です。産卵のために上流に向かっているのでしょうが、人影があるのでうろうろ泳ぎ回っています。なお、畑沢を流れている千鳥川には漁業権が設定されており、しかも産卵期の漁獲は禁止されていますので、悪しからず。

 今度は尾花沢へ向かう途中、荒町との境に引っかかってしまいました。県道から農道へ入りますと、珍しい「はせ木(畑沢語 はしぇぎ)」が見えました。しかも4段掛けです。こんな手間隙(てまひま)がかかることをやっているのは、きっと大事な人に食べさせたいからだと思います。田んぼも無農薬栽培のようです。遠くで「宝沢山(おおひらやま)」が見守っているようです。

 ここで目を西側へ転じると、看板がありました。これが最近、話題になっている荒町衆の心構えです。私は何週間か前に、「荒町では、地区民以外の人には山菜取りをさせないようにした」との話を聞きました。「おっ、やっと気づいてくれたか」と私は喜びました。

 他人の山でも山菜取りできるのは、運命共同体である地区の人にだけ認められた慣習法のはずでしたが、いつの間にか地区外の人も勝手に「山菜取り」と称して他人の山に入るようになりました。これは入会権では予定していない行為で、言わば「窃盗行為」です。それが当たり前のように行われています。山菜取りだけではありません。山野草の栽培と称して、風流気取りで盗掘が行われています。もっと質が悪いのは、園芸店が大量に盗掘して販売します。

 このブログで私もそのことを指摘していましたが、実際に意思表示をしたのは、尾花沢市の常盤地区で荒町が最初のようです。しっかりとしたリーダーがおられるようです。畑沢やその他の地区でも堂々と意思表示してもらいたいものです。どうも国、県、市は頼りにならないようです。結局は地元の人たちが、自分たちの自然を守るしかありません。

 荒町の象徴的な山「なでつぎやま」も、険しい表情を見せながらそのように言っています。

コメント
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