いきなり尾籠な話で恐縮だが、お許しいただきたい。
ずいぶん前になると思うが、「世界一受けたい授業」で確かやっていたような気がする。
ある液体が勢いよく別の液体に入ると飛沫が飛び散るという授業を。
その中で、確か洋式トイレ(和式はもっとひどいはず)で小用を足す時、男性は立ってすると女性より飛沫が飛ぶので、授業者(誰か忘れたが)は、座って小用を足すという話の授業があったような気がする。
ずいぶん前なので、記憶があやふやだが
この授業を見る前から、短パンをはいて、立ったまま小用を足すと飛沫が脚にかかっていやだなと思うことがよくあった。
だが、この「授業」を見てからは、だんだん小用の飛沫が飛び散ることが我慢できなくなってきた。
立ったままの小用の度に、トイレの縁をトイレットペーパーで拭かないではいられなくなってきた。
急いでいる時は、そのままにしていたが、よく見るとやはり縁が飛沫で汚れている。
縁だけでなく、ズボン、床、壁まで小さな飛沫が飛んでいるのは間違いない。
ズボンならまだしも、パジャマで洋式トイレで立ったまま小用をすませて、そのまま寝具の中に入ることを考えるとぞっとする。
トイレは汚れる、パジャマは汚れる、おまけに寝具まで汚れることを考えると、恐怖だ。
よくこんなことが今まで平気でいられたか、考えるとますますぞっとする。
授業では、ハイスピードカメラが、大量の飛沫を上げている様子をあますことなく映像化していた。
何で、こんな汚いことが平気だったのだろう
多分、飛沫が飛び散っている様子がよく分からなかった。
だから、平気でトイレ中に小用の飛沫をまき散らして用を足していた。
そのため、小用の飛沫が、パジャマに付いたまま寝具に入っても平気でいられたからだ。
だが、この授業以来、自分の家に限らず、立って小用をすると洋式トイレの上の縁に、小用の飛沫がかかることがだんだん我慢できなくなってきた
当然、ズボンにもかかっている
床にも飛び散っている
靴にも飛び散っている
家庭では、トイレのスリッパとその他の部屋のスリッパを区別しなければ、小用の飛沫が部屋中に広がっていくことになる。
だから、最近は洋式トイレでは、「最低限のエチケット」として、立って小用をした時は、家に限らず、上の縁だけはトイレットペーパーで拭くようにしてきた。
立ったままの小用の飛沫が、飛び散らないようにするには、座ってすればいいのだが、急を要する時はそうもいかない。
(実際、時間がある時はそうすることもある。小用の飛沫が、飛び散らないようにするために)
ほとほと困り、そして、飛沫が飛ばない根本的な解決法はないと思いながら、しかたなくトイレットペーパーで洋式トイレの上の縁を拭くことを繰り返してきた。
しかし、こうすればいいというに、突然、今日、ひらめいた
本当は洋式便器が、立ち位置までリフトアップ(立ち上がって)してくればいいのだ
が、現実はそうはいかない (>_<) (>_<) (>_<)。
そこで、自分から便器まで降りていくことにした。
便器の前で、跪(ひざまづ)くことにした。
そう、神の前で跪くように。
便器の前に跪いて、ズボンのチャックを開けると、ちょうど便器の高さを少しこえた高さになる。
便器の中の水面と高さは10cmも違わない状態になる。
すると通常は30~40cmくらいの落差が、5cm~10cmになる。
飛沫がほとんど飛ばない。
なめらかに、小用の液体は便器の斜面を滑るように流れていく。
結果、便器の上の縁を拭く必要はない。
おまけに、ズボンや床、壁などへの小用の飛沫が飛んでいる様子も全くない。
トイレットペーパーもいらない。
たったこれだけで、これまでのストレスが嘘のように解消された。
早く、便器がリフトアップする洋式トイレが市販されるようになればいいのだが、それまでは、この方式で自分の家では通すつもりである。
便器の上の縁の小用の飛沫なんて、そのままにすれば、不潔この上ない。
ましてや、小用の飛沫がトイレ中にまき散らされる状態がそのまま放置されるなんて、もっと我慢できない。
ましてや、妻にそのままの汚い状態で、トイレを使ってもらうことなどとても申し訳ない。
自分が欲しないことを妻や他人に強要するなんて、神の教えに背く。
神は、「汝の隣人を愛せよ」と教えた。
隣人の欲しないことはしない。
そういうことだ。
何よりも自分自身の為。
そして、家庭では妻のため。
外ではトイレを掃除する人や、自分の後トイレを使う人のため。
さらに、家庭でも外でも、洋式トイレとトイレルームに必要以上のメインテナンス(掃除)に手間ひまをかけないため。
便器がリフトアップする洋式トイレは、多分メインテナンスも楽だろう。
飛沫が飛ばないので汚れが少ない上、便器が上に上がってくるので掃除も自分にあった高さでできる。
もちろん、家庭では小用は自分にあった高さでできる。
便器がリフトアップする洋式トイレができるまでは、仕方がないので、便器の前でひざまづくことにしよう。
便器がリフトアップする(立ち上がってくる)洋式トイレなら、別にトイレルームにある必要はない。
リビングにあって、必要に応じて床下からリフトアップしたっていい。
年を取って、動くことができなくなったらなんて便利だろう。
スイッチを押せば、トイレがリフトアップしてくるので、その場で用を足すことができれば、どんなにか年寄りは楽になるだろう。
急激な温度差にさらされることもなくなり、脳卒中も減るだろう。
又、海や山を見ながら、用を足せる最高の時間が過ごせるようになるかもしれない。
大都市なら、眼下の美しい夜景を見ながら用を足せるなんて、なんて素晴らしいことだろう。