和のすすめ(81)秋暁や山の端つづく車窓越え:syu u gyo u ya ya ma no ha tsu zu ku sha so u ko e/JR車内からの夜明けのスペクタクルを楽しみませんか?
秋暁や
山の端つづく
車窓越え
しゅうぎょうや syu u gyo u ya
やまのはつづく ya ma no ha tsu zu ku
しゃそうこえ sha so u ko e
秋暁(しゅうぎょう)というのは、秋の夜明けのことである。
東京を環状に巡る、JR武蔵野線の夜明け前の車内からの景色は絶景である。
夜明け前、これから日の出を迎えようとする時間帯は、JRの電車が走るパノラマカーになる。
夜明け前の時間帯は乗客がそれほど多くないので、座ったまま反対側の景色がよく目に入ってくる。
今までも、美しいとは思っていたが、冒頭の俳句で詠んだ景色は素晴らしかった。
秋になって、いつもより空気が澄んでいるからである。
あまりにも美しいので、iPhoneで写真に撮るのさえ忘れてしまった。
イメージが近いものを選んで、俳句写真にしたが、この写真は旅客機なので窓一つからの限られた景色である。
ところが、この句の景色は、山の端が夜明け前の空にくっきりとして、しかもそれが列車の対面する窓すべてにわたって広がっている。
いや、列車全体をまるで包み込んでいる。
しかも、列車は走っているので、山の端の稜線が刻々と流れていく。
地球という巨大なプラネタリウムの上を、列車に乗って移動しなら夜明けのスペクタクルを楽しむ。
こんな贅沢があるだろうか?
しかも、格安の料金で。
上の句でそうしたイメージを読者の皆様に、十分伝えることができたでしょうか?
あなたも和の国へいらして、この素晴らしいスペクタクルを楽しみませんか?
(^J^)