妻をプリウスで迎えに行った時、時刻を間違えて2時間も待つことになった。
だが、幸運はここから始まった。
私がその待ち時間にしたことは、暇つぶしにプリウスの取説(取り扱い説明書)を読んだことだ。
そこで、大発見があった!!!
プリウスでも音楽はよく聞く。
最近は宇多田ヒカルさんに、はまっている。
特にアルバム「ULTRA BLUE」の「海路」がいい。
普通「ランダム再生」にして、ハードディスクオーディオを聴いているのだが、どうしても「海路」を聴きたい時がある。
しかし、そういう時はたいてい走行中で「選曲」は出来ない。
ナビゲーションシステムが安全のため、操作が出来ないようにするからだ。
だが、プリウスならキー(ハードキー、ソフトキーに関係なく)を何回も押さなくても、トークスイッチ2回と音声で「海路」を再生できる!
そのことを、取説(取り扱い説明説明書)を読んで発見したのだ!
具体的には、ハードディスクオーディオの再生中にハンドルについているトークスイッチを押して、「曲を探す」と、コマンドを言う。
もう一回トークスイッチを押して、「宇多田ヒカル海路」(歌手と曲名)というと、再生してくれるのだ。
ハンドルについたトークスイッチと音声だけで、ハードディスクオーディオを操作出来るので、視線を液晶画面にそらすことなく、運転に集中出来るようになっているのだ。
安全のために。
これが、使い始めると超快適。
いつでも、聴きたい曲を再生できる!
こんなに便利なことはない。
ところが、iPod touchの「Siri」を使って家でこれをやろうとすると出来ない。
車の中では、wifiがないので、私のiPod touchでは出来ないに決まっているが、wifi環境の家でも出来ない。
少々いらいらする。
Siriで、音楽再生ソフト(高音質イコライザーアプリ)のUBiOは起動できる。
ところが、Siriが賢すぎて、「海路」を「帰ろう」と誤認識するのだ。
プリウスの中では、当たり前に出来ることが、家では出来ない!
まだある。
プリウスでは、「ハードディスクオーディオ」とトークスイッチを押してから言えば、電源が入りランダム再生にしておけば、すぐに再生できる。
ところが、家ではオーディオの電源さえ入れられない。
オーディオの電源をリモコンでまず入れる。
次に、iPod touchのホームボタンを押して、パスコードでロックを解除。
次にAppleTVの電源を入れてエアープレイのモードにしてと、選曲までに何段階ものステップを踏む必要がある。
宇多田ヒカルさんの「海路」を聴くまでさらに、いろいろボタンを押す必要がある。
ソフトキーボードにせよ、ハードキーボードにせよ。
いい加減いやになってしまう。
ところが、プリウスなら、トークスイッチを2回押せば「海路」を聴くことが出来る!
さらに、エアコンの温度設定まで出来る。
室温を「26度」にしたければ、トークスイッチを押して、「エアコン」と一度言い、もう一度トークスイッチを押して、「温度26度」と言えば、エアコンが室温を希望の温度にしてくれる。
このプリウスの世界で過ごすと、家の中がすごい昔なんじゃないかと時代錯誤する。
実際、調理している時など、手がふさがっていることがある。
その時、「宇多田ヒカルさんの海路を再生して」と言って、Siriが認識して、再生してくれたら、どんなにか調理がはかどるかしれない。
ルンルン気分で。
大切なiPod touchに汚れた手で触れる必要もないし。
脚が不自由で、自由に動けない時に、
「ちょっとここまで来て!」
と、車椅子に呼びかけて、近くまで来てくれたらどんなにありがたいことだろう。
暑い時に、
「温度26度にして」
と言えばエアコンのスイッチが入って、設定温度にしてくれたら、どんなにかありがたいことだろう。
特に、いろいろと手がふさがっている時には。
脚に怪我をして、車椅子のお世話になることは、誰でもあるし。
iPod touchの「Siri」が秘書のように、音声入力で正確に文章にしてくれるのもありがたいが、もっと単純に、
「宇多田ヒカルさんの海路をUBiOで再生して」と言うだけで、曲が流れて来たらどんなにか楽しいだろう。
そして、ありがたいだろう。
また、プリウスのように、エアコンのスイッチを入れて、希望の温度にするのに音声だけで済んだら、どんなにか快適に過ごせるだろう。
身の回りの生活では、使いたい機器のコントローラーを選ぶのと、間違わずにスイッチやボタンを押すのが 、人間の仕事になっている。
まるで、初期のパソコンオタクの世界だ。
プリウスならスイッチに惑わされるパソコンオタクの世界はない!
トークスイッチとコマンドを話すだけで、希望を実現できる。
事故にならないような安全第一の快適な世界がある!
プリウスは、音声だけで快適に過ごすことがもう出来ている!
プリウスで出来るのに、家で出来ないはずはない。
プリウスの素晴らしい音声認識の世界が。
プリウスの音声認識は、かなりいい線までいっている。
しかし、まだまだ誤認識は多い。
完全ではない。
聴きたい曲を探せないこともある。
例えば、コマンドの「曲を探す」を「曲を選ぶ」と間違えると、誤動作する。
コマンドがコンピュータに登録されていないからだ。
また、目的地の設定で、個別の地名はあまり音声認識しない。
だが、取説を読んでいろいろと試してみると、上で述べたように音声認識が結構使える場面がある。
家では殆ど出来ないことが、プリウスではある程度出来る!
オフラインなのに、素晴らしい音声認識の世界が開けている!
プリウスをお持ちの方は是非お試しください!
因みに、我が家のプリウスのカーナビ(ハードディスクオーディオ)は、純正のものです。
念の為。
なお、音声認識で曲を探すためには、曲情報がハードディスクオーディオに記録されていないと、検索できないようです。
もとのCDに、曲情報など必要な情報が書き込まれていることが必要だと思われます。