リフォーム徒然なるままに Reform turezure naru-mamani

我が家のリフォーム日記です。忘れないように記録していきます。参考になれば幸いです。

ハイブリッド車で避難する準備がいつも必要 ―原発の根本的な問題点―  大飯原発3号機再起動に際して 

2012-07-02 13:10:05 | Weblog

大飯原発3号機が再起動した。

原発起動に反対か賛成かに関わらず、起動したら考えておかなければならないことがある。

 

昨年3月16日水曜日の3面「溶融回避なるか」の読売新聞の記事だ。

この記事の味噌は、チェルノブイリの事故によるセシウム137の高濃度の汚染地域の地図と福島からの100km(約63マイル)ごとの同心円の距離が示された日本地図が上下に掲載されていることだ。

チェルノブイリから600km(約375マイル)以上離れたモスクワ近辺にまで赤く塗られた15キュリー毎平方キロメートルの高濃度の汚染地域が及んでいることが上の地図から見て取れる。

この600kmという距離は、下の日本地図でみると福島第一原発から大阪を超えて、神戸くらいまでになる。

この記事を見たであろう在京のある国の大使館は一時、岡山まで避難したくらいである。

 

つまり、原発が再起動したら、いつでもそれくらいの距離を避難する可能性が出てくると言うことだ。

(ちなみに東京は福島第一原発からほぼ200km(約125マイル))

この距離600kmを避難するとしたら、ハイブリッド車でなければ避難できない。

なぜなら、普通のエンジン車なら航続可能距離は満タンでせいぜい400km(約250マイル)がいいところだろう。

EV(電気自動車)なら、200km(約125マイル)もいかないだろう。

 

通常、車は普段使いしていれば満タンと言うことはありえない。

よく使っていれば、満タンの半分か1/4ということはよくあるだろう。

だが、このガソリンまたは充電量では、原発事故のとき間に合わない。

最悪600km(約375マイル)は避難しなければならない。

 

事実、昨年の原発事故後の関西方面への旅行も、ハイブリッド車でなければ、中止しただろう。

ガソリンスタンドは道路の交通渋滞を引き起こすほどの長蛇の列で、満足にガソリンを入れることもできない。

そんな状態でガソリンが半分や空なら、とても旅行どころではない。

幸い、我が家の車にはガソリンが7/8ほどこの時入っていた。

(ハイブリッド車にしてから、ガソリンタンクを少なめにしなくても航続距離が出るので、満タンの1/2位になったら、満タンにしておくという習慣が幸いした)

なおかつ、満タンで航続距離は800km(約500マイル)あるということは分かっていたので、関西方面への予定した旅行兼水も求める旅(これは原発事故による余計な分)は、中止しなくてすんだ。

 

話しが少し横道にそれたが、原発が近くで起動しているうちは、ハイブリッド車にガソリンを普段から満タン近くにしておかないと、事故が起きた後では間に合わないということだ。

これは、我が国だけでなく、欧米でもアジアでも世界のどこへ行こうと同じだ。

原発のあるところは常にその用意をしておく必要がある。

避難の時、持って行く持ち物をあらかじめまとめておいて。

(ちなみに、全世界の原発設置場所の地図は、このサイトにある。サイト自体も読まれることをおすすめする。全世界の設置場所の地図は、こちら。これを見ると安全な地域は、豪州、カナダ、東南アジアと南アフリカを除いたアフリカ、および太平洋などの島々ということになる。海外旅行を予定されている方は一度ごらんになったほうがいいかも)

 

私がこう書くのは、福島第一原発は構造的な欠陥があったと思っているからだ。

発表によると、福島第一原発の事故は「全電源喪失」があったことによって、起こったとされている。

事実そうなのだと思う。

激しい地震のゆれにより、まず送電(受電もある)鉄塔が破壊されて外部電源が失われた。

次に、津波で備え付けの発電機が水没して発電できなくなった。

そもそも原発は、電源なしには冷却できない(モーターが回らない)という根本的な問題を抱えている。

重油を使った備え付けの発電機(内部電源)も含めて。

外部にせよ内部にせよ電源が破壊されたら原発は終わりなのだ。(1)

地震によるにせよ、テロによるにせよ。

 

しかし、私は外部電源の問題とは別のもっと重要な問題があったと考えている。

原子炉自体の構造的な欠陥だ。

原子炉格納容器と圧力抑制室をつなぐパイプが、地震の激しいゆれで破損したと考えている。

圧力容器や格納容器自体は、やかんの本体だからかなり頑丈に作られていると思う。

 

しかし、やかんの口はただそれだけならいいが、原子炉(格納容器)は細いパイプで圧力抑制室とつながっている。

原子炉自体の地震によるゆれと圧力抑制室のゆれは、別々に揺れるから、強い破壊力が細いパイプに一気にかかる。(2)

これが、福島第一原発2号機を破壊した根本的原因と私は考えている。

第一の理由は、原子炉格納容器の底に残った冷却水の量(確か底から約60cmだったか?)も、ちょうど格納容器とパイプのつなぎ目の高さと一致する。

第二は、2号機が放射性物質の放出量が最も多いからである(wikipedia)。

原子炉の最も弱いところが地震で破壊されたのだろう。

 

この問題(1)(2)が解決されない限り、いつも避難する準備をしておく必要があると私は考えている。

ハイブリッド車にガソリンを満タンにして、なおかつ避難準備品をいつも用意して。

もちろん、東京圏だって核燃料プールに残った核燃料がいつ再臨界に達するかはいまもって不明だ。

関西だけの問題ではない。

 

今まで本ブログの他の記事でも言ってきたけれど、この国では本物だけしか生き残れない!!!

 

津波は、想定外と誰かが言っていた。

 

地震による原発事故もないと神話が作られた。

 

どちらも十分想定できていたと考えられる。

この国に原発が導入されるとき、この国には無理だと言った技術者がいたようだし。

 

神に嘘をつくことはできないのだ。

この国では。

 

そして、たぶん世界中どこでも。