今日は、大画面TVにつないだApple TV(アップルテレビ)で是非見たいYouTubeのビデオを紹介する。
(AppleTVについては、このブログの前回の記事をご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/osirase_2006/e/a394e82aba3b9364467ab3b2e7072593)
初めは、 Sarah Brightmanさんの「This love」である。
(Sarah Brightmanさんについては、何回もこれまでこのブログで書いているので、過去の記事をご参照ください)
海の波や太陽、セノーテらしき水の青さなどの美しいスロー映像が、スーパーリアル。
堪能出来る。
美しい映像と素晴らしい音楽を映しだすものが大画面テレビだったのか?
と、当たり前のことを再確認する!
一番違うのは、音。
音の素晴らしさに浸ったら、戻れなくなる!
次は、Sarah Brightmanさんと森麻季さんの「坂の上の雲」である。
(森麻季さんについては、YouTubeに「坂の上の雲」の音楽ビデオがある。それがあまりにもよくて、YouTubeの「お気に入り」に最初に登録して、何回も聴いた)
北極圏のオーロラ、星空、そして雪景色などのスーパーリアルな映像がSarah Brightmanさんと森麻季さんの美しい歌声ともに楽しめる。
いろいろ旅行していると、こんな美しいところが地球上にあったのかと思うことが時々ある。
この映像と音楽は、その連続である。
AppleTVで居ながらにしてそれが体験出来るとは!
次は、平原綾香さんのカバー曲である。
小田和正さんの曲「たしかなこと」。
平原綾香さんの歌声は、私たちを5次元の世界へ連れて行ってくれる。
私たちは、立体の世界つまり3次元と時間が加わった4次元の世界に住んでいる。
平原綾香さんのコンサートへ行って驚いたのは、平原綾香さんの歌声は5次元の世界なのだ。
5次元といっても別に驚くことはない。
人間誰しも年齢を重ねると、5次元の世界に住むようになる。
映像や体験が増えることによって、瞬時に自分の経験した過去の一点へ、ワープすることができるようになるからである。
実際に行けるわけではないが、過去のある時点がよみがえるように体験出来るようになるということである。
念のため。
(余談だが、年齢を重ねると言うことは、どこへでもワープできる時間と空間が広がると言うことを意味する。旅行したり、スポーツしたり、・・・ということは、どんどんこのワープできる空間と時間を広げることになっている!!!)
どうして若い平原綾香さんが、年齢をかさねた人間のように、現在の世界で歌いながら、時間の軸を超えた世界を行ったり来たりするような歌い方ができるのかずっと不思議だった。
平原綾香さんの歌声が不思議なのは、コンサート会場からすぐ宇宙へ繋がっているような感覚になる。
まさに、時空を超えている。
この感覚は、この「たしかなこと」でも見事に表現されている。
理由は、多分2つある。
一つは、歌うようになる前の平原綾香さんにある。
もう一つは、平原綾香さんの創造性と柔軟性にある。
一つ目は、平原綾香さんがボーカルにサックスを演奏しているときの息遣いを持ち込んでいるからであると思っている。
具体的には、歌い方が器楽的なのではないかと言う点だ。
多分、サックスのように歌っているように思われる。
そのため、日本語なのに英語のように子音がはっきりと聞こえる。
結果、平原綾香さんの歌声は、オーケストラの一つの楽器と同じように聞こえる。
従って、平原綾香さんの歌い方は、オペラのようにオーケストラが伴奏をして、歌手は大きな音量で主役を演じるというスタイルとは全く異なる。
こうしたオペラスタイルでは、歌手とオーケストラはいつも主従関係にある。
ところが、平原綾香さんのボーカルでは、ボーカルそのものが一つのパートとなる。
結果、平原綾香さんは、オーケストラ内を自由自在に往き来出来るようになる。
主役も脇役も両方こなせる。
つまり、平原綾香さんは、ボーカルと一つの楽器とのパートとの間を、音量変更や歌い方の違いで見事に行ったり来たりしているのだ。
実際、平原綾香さんは自分の音声のみで楽器を再現させることが出来る。
ボーカルでありながら一つの楽器であり、同時に必要な時は、ボーカルもこなすという誰にも出来ない技を身につけている。
人間は、年齢ごとに子供、学生、社会人、夫、妻、親、熟年、老年というように主な役割を徐々に変えていく。
場合によっては、幾つも同時にこなすこともあるだろう。
固定的に見えて、実は変幻自在。
年齢を重ねると、同時にいくつもこなさねばならなくなる。
平原綾香さんの歌と同じだ。
平原綾香さんの歌が、時空を超えているように感じられたのは、私たち生身の人間と同じように、オーケストラの中で幾つもの役割を瞬時に切り替えて、演奏したり歌っていたりしているからであると私は考えている。
この「たしかなこと」でも、平原綾香さんは、音楽全体でボーカルを一つのパートのように歌っている。
しかも、ボーカルの音量はピアノの音量とそれほど変わりない。
それでいながら、ボーカル一つでオーケストラのように音楽全体を創り上げている。
こういう歌い方ができる人は、平原綾香さんしかいないのではないかと思う。
私が、平原綾香さんの音楽(歌とは、しいて表現しない)の世界が好きな一つの理由だ。
是非AppleTVでこの平原綾香さんの世界を味わってほしいと思う。
AppleTVで見ると平原綾香さんの音楽の世界が、リビングまでつながっているように思える。
4曲目は、「フラワーバレンタイン×LOVE WORDS」である。
あなたの家がフラッシュモブの会場になる。
歩いていて、ふと音の聞こえる方を見ると竜馬さんのバイオリンの素晴らしい音色。
それに、しばし時間を忘れて聴き入り、心を満たされる時間を過ごす。
横を見ると感動して涙する人。
音楽っていいな。
こんなに良かったんだと思いを新たにする。
そんな素晴らしい時間がAppleTVのあるあなたの部屋で展開される!
最後は、「祈り」である。
この曲は、東日本大震災の応援歌として作曲された。
太田紗和子さんの素晴らしいピアノに始まって、弦の低音、中盤にいたるまでのインスタルメンタルの素晴らしい音と映像で十分味わった後の三宅由佳莉さんの素晴らしい歌声。
どれもいい。
しかし、私がもっとも素晴らしいと思っているのは、三宅由佳莉さんのマインド。
歌心だ。
三宅さんの心が、歌詞を三宅さん本人の言葉にしている。
オーケストラはそのための脇役。
しかし、私がもしオーケストラの一員なら、喜んで脇役に徹するだろう。
歌手が歌心を持っているから、オーケストラ全員と一緒になって、三宅さんの歌のメッセージを伝えるために全力を尽くす。
素晴らしい、コンテンツである。
是非、AppleTVで見て欲しい。
サントリーホールで実際に聴いているような感じだ。
この素晴らしい曲と歌詞は、東日本大震災の悲惨な現実、津波とか・・・
その厳しい現実を直視したから生まれたと考えている。
美しさは、決して何もないところからは生まれない。
むしろ、過酷な現実を乗り越えるために、人間は美しい曲を作って、手を携えて乗り越えようとするのだと思う。