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日本を馬鹿(馬鹿文系)が叩く、だが、それはどの程度正しいのか?非常に疑問である。

【WSJで学ぶ経済英語】第62回 ショートセール、ギリシア債権問題の元凶が見えた。

2012年12月18日 00時15分35秒 | 日記

サブプライムローンの問題とギリシア危機を見てきた。これがユダヤの、フリーメーソンの陰謀と思うのは、半分は当たっていると思うけど、ちょっと全部は?と言う違和感があった。
サブプライムローンとギリシア危機は繋がっている様で繋がっている一方、違う点もある。
その違和感を感じていた。
例えばサブプライムローンが2008年九月に発生したのだが、この処理は、実に高速に対処され、徹底的に処理された。
ただ、長い間厄介事が続いた。それは「クレジットライン」と言う不公平責任を取っていた。これは商業銀行が投資銀行の取引していた自己勘定取引を遣るための資金を供給して利益をえたいが、その代わりといって、投資銀行の取引で発生した損失は全て商業銀行が取るというものだった。
サブプライムローン問題は、大手投資家と家の持ち主(ローンの借り手)と商業銀行が揃いも揃って損失を出したアメリカの国家的詐欺事件だった。
2008年末から、2009年の前半をかけて処理がされた。だが、クレジットラインによる商業銀行の損失は埋めるものがなく、その結果銀行の破綻が2009年から50、150、180と2011年に渡るまで大量の破綻があった。この破綻と同時に実は州政府や市町村などの地方政府も破産した。この問題は2011年までが一つの山だった。実際、1990年ごろに破綻した東欧・中南米の不良債権問題は1992年にまでに処理をし終えて、シティーバンクは1993年には利益体質に変換した。
この処理問題に関して、思いっ切りの良い処理が、この「ショートセール」である。
ショートセールは早々に不動産を売却して、その負債額を償却しようというものである。だが、この記事にもあるように、それは住宅の売買のグロスが元々多く、中途で住宅を売買する文化があるアメリカだから可能だった。それは人口の移動が多く広いアメリカを移り住むのが良くあるライフスタイルだからだ。
このアメリカの即効の処理に対して、EUの処理は、極めて迂遠で、様々な疑問があった。
まず、このギリシアという所の経済の運営や、その監査システムが他と違っていた。だが、その一方で、EUに加盟したから売りつけたというものがあった。それはオリンピックで色々売りつけたりした上に、金を貸しまくる金融関係者がいた。
この債権を借りるのが悪いと日本の頭の悪いバカ文科系大学出は、ほざくのだが、では1980年代のほぼ全ての東欧・中南米の関係者がアメリカの貸し込みの結果、その債権の債務不履行を相次いで宣言した。これらは「ダメな国」と切り捨てるとは、さすがに天才と完璧を絵で描いて、文字で起こして、形にしたバカ文科系大学出の事はある。
それを海外で吹聴してみろ。一発でボロボロのボロ雑巾にされるだろう。
この貸し込みで問題になっているのが、今スペインやイタリア、ポルトガル、アイルランド、アイスランド、ベルギー、イギリス、ルーマニア、ハンガリーである。
中南米ではメキシコ、コロンビア、ブラジル、アルゼンチン、チリなどなど、殆どが被害にあった。それもただ、金を貸す、それを借りるという行動で、問題が発生した。バカみたいにお安く金を貸せば、こんなことになる。そのお安い貸し方のおかげで、逆にその後の借金が出来なくなり、資金が回らなくなり倒産となる。
よく論法として言われるのが「当時の中南米の関係者は、金融に関する知識も合意もなかったために、このような問題に発展した」と言うのである。だが果たしてそうか?と思っていたらアイスランド危機、ギリシア危機、ポルトガル危機、ハンガリー危機、アイルランド危機、ベルギー危機、イギリス危機、これをどう説明するのだろうか?
有り体に言われていた理由では、この問題は説明できない。つまり、怠惰とか、バカだとかでは、説明できない。つまり貸した方が悪いし、借りた側はさほど悪くは無い。少なくとも事態を見ている私は、そう思う。なぜなら彼らを怠惰であると切って捨てる連中の言動は、実にマスゴミの、あるいは、そのコメンテイターとほざくクソのほざく内容に欲似ている。ちょっと突っ込めば、皆黙る。
また今新興国である中南米は、さほど問題は無い様だが、今度は欧米が債権で悩まされている。
この処理方法が、どうも日本のやり方に似ている様で似ていない。
欧米は、まだその不良債権を全て額をだしたのだろうか?最初、2009年ドイツ有数の富豪が自殺をした。その時にコメントされていたのが、大量の土地関係の債権の負債が問題となっているのでは?と言われていた。2009年にはドイツも土地バブルであると認めていた。その処理をする前に景気を維持するために政府の資金投入が行われたのである。
しかしギリシア危機という債権の問題に発展した。土地バブルによる加熱と、サブプライム関係債権の価値の消失によって、球冷却したのである。むろん大前研一は、この経済加熱を土地バブルの所為とは言わなかったが、知らなかったとは言わせない。
アメリカは、最初大きな問題で、世界中に問題を発生させた。だがアメリカは、問題を全てはっきりさせて、処理をさせ、問題を正面から浮けとめた。その後2011年という最大の問題を乗り越えた今、財政の壁とかあるが、私は、こんなの問題では無いと思っている。アメリカは、穏当にいけば、最悪の時期を乗り越えた。
一方で、ヨーロッパは、最初ギリシア、ポルトガル、アイルランドと広がって行ったが、その時には「まさかイタリアやスペインがなる事はないだろう」と言われていた。しかし、この「まさか」とかの発言が徹底を欠いて、戦力の逐次投入と同じ拙劣の愚を犯した。
だが、この逐次戦力の投入も、当初どのレベルになるか?と言う問題計算が、元々ギリシアの監査が適当だったと言うものから始まっている。つまりアメリカのさっさと総額を明示したのに対して、色々隠して、提示が遅れ、更には楽観論が先に流れ、見たくないという意識が先に立ち、挙句の果てには、自分たちがなぜ金を払わねばならないとなり、処理が遅れた。
また、その処理の関連が、通貨統合はしたが、金融問題の対策を全く考えていなかったという準備の悪さはEUのソブリン債、日本の原発は同じ精神的な病巣に起因すると言えるだろう。
だから日本化という言葉も現れた。
また、アメリカは、不良債権の支払い不能な債権を不履行と見なしさっさと放棄して処理するのに対して、CDSのリスクプレミアムを要求して、最初低いプレミアムだったのが、その後の経済失敗の結果プレミアムが上昇し、安全であった筈で、また危険度が増えた為に、利払いが増えて結局危険な債権に結果的になってしまったという、後手後手と言うより、最初は安全で後で火だるまになって借金まみれになるという流れは、実に日本の街金などの多重債務のパターンと似ている。
更には、それでも履行が難しいものは、割り引いて売ることを遣っていた。今年の3月ごろまでは、そうだった。ギリシア債権はクズ債権として70%引きの最終価格になったのである。これで処理が進むと思っていたら、またぞろ、どこぞの誰かが、ギリシアのヘアカットからクズ債権として元本放棄をすることを否定して、この債権の履行を強く要請する動きとなった。
だが、これは破産法の考え方とは大きく違う。破産法はアメリカの処理方法と似ており、問題を早く解決する為に関連債権の不履行、そして競売などの残った資金の回収という事で、再度立ち直るという方法論に基づいたものである。
だが、今ヨーロッパの遣っていることは、どう考えても古く、無茶中仕込みをした、見る目もしっかりしていあにバカが、適当に貸したクズ債権である。これはバカかヤクザが国に貸した金を命をかけて払えと言うもので、それはフランス・イギリスがドイツ・オーストリア・トルコに強制したのと同じである。この強制も同じく、いつまでも債務を強制し、何よりドイツが第一次世界大戦の賠償金を支払い終わったのは、昨年である。ドイツは何とか復活したが、果たしてそんな国ばかりではない。もし、その負債を延々と認めていたら、例えばスペインやフィリピンの様に、延々と古い債権に縛られて身動きが取れない事が広がる。それは現代なのに、実に古い経済のシステムを「利口」と竹中平蔵がバカ面を下げて吹聴するのである。
その結果、どうなっているのか?12月に23ヶ国でデモがあり、暴動を起こしたのであるし、何より各国のジャーナリストが、この事実を都合が悪いと隠蔽したのである。
アメリカは投資銀行のやりようが悪辣だった。だが、問題はすぐに秋らかになりすぐに手を打った。そして、長いが、確かに問題の根本は確実に破壊され、後は良くなる方向に歩めた。だが、欧米は、何時まで経っても、徐々に状態が悪化する事が続いている。これを延々としつづけていくつもりなのだろうか?
正直、この流れは、サルコジが色々遣ったことが効いている。最初の処理が、例えばフランスの持つギリシア債権5兆円分をECBに買い取らせた。このやり方は、その後ECBが額面どおり買ったのに、なぜ我々の分を買い取らないか?と言う論法になる。これら危険な処理をサルコジはあちこちに残している。
よくサルコジがリーダーシップを取ったと言うが、果たして、即断し相応したのは見たが、様々な事項は、その時でさえ、その後、様々な患いになるのでは?と思われていた。そして、それは思いっきり的中したのである。そして、問題が加熱して、悪化したころに、サルコジは大統領を落ちた。それはサルコジに取って都合が良かっただろう。
その後の問題は、どちらかというと、ドラギECB議長や、ラガルドIMF専務理事が、どうも貸し手の損になるような処理を嫌っている酔うで、それは問題の長期化と言うより、顕在化をすることを意味しており、支払う為の方法論として銀行同盟、財政統合を企図しているように見える。
そうなればEUはその加盟国の全ての国からかねてよりの負債をEUが取り立てて、またEUの銀行同盟によって運用処理される。資金量も巨大、安定性も高い。だが、それは不良債権の支払い以外に何のための銀行なのだろう?何の為の財政統合なのだろう?と思うのは私だけなのだろうか?