秋月電子「5ADC-DCコンバーター制御ICセット」に目が留まった。「5V5.5A DC-DCコンバータ制御IC SI-8050HFE」とトロイダルコアコイルと「30Aのショットキーバリアダイオード」のセットである。
これは8Vから5.5V程度の電源を元電源にして、安定した5V電圧5.5A電流が得られる電源である。
入力電流も6Aぐらい無いといけないのですがね。
これはステップダウンコンバーターというタイプのDC-DCコンバーター(直流ー直流変換機)と言いまして、ちょっと前までシリーズレギュレーターを言う奴を使っていましたが最近はDC-DCコンバーター花盛りです。
元々DC-DCコンバーターは高効率で低発熱で小型(トランス不要)という電源で、元々アポロ計画で宇宙船に使われた電源なのですが、この電源を一般販売したのはパナソニックで「ブックシェルフコンポ」と言う単行本サイズのコンポーネントの電源として使われました。
それが、この10年。妙に流行るようになりました。しかしパナソニックが当時スイッチング電源と呼ぶ奴を作ったのは35年前です。
実は電子工作の世界も10年前まではシリーズ電源を使うのが普通でしたが、それが最近はとみに高効率を求めるようになりました。
我々の頃はA(オフセットバイアス型)級アンプとかAB(プッシュプル増幅器)級アンプとかがオーディオアンプでしたが、最近はD級高効率アンプという奴が出てきて、D級って音悪いだろう?と思われるのですが、これも効率性が高く、2W増幅する奴が米程度の大きさで、また放熱器も不要というものです。
デジタル信号音性も1ビットDAコンバーターと言うPWM制御を使ったものでして、それとD級アンプを合わせると小型高効率でそりゃぁ凄いものです。
さて私が電源に悩むようになったのは、既存のスマホ用の電源では足らないので、つまりPCを駆動できる出力の電源が欲しいのです。
電源というとリチウムイオンバッテリーと思っているだろうし、まぁ売っている形状を思い出すでしょうが、私の場合、PCの電池で懲りて、自分で作る方がいいと思うようになりました。
実際電源は壊れやすいもので、実は細かいセル(電池)を集積して、それの中で駄目になった奴を捨てていくのが一番正しいと思います。
だから一つの形となった電源は結構寿命が短いのではないかと思います。
電池は直列接続している電池の1つが駄目になると、その1つに放電が集中すると言う特性があり、その結果、駄目なセルは、早々に駄目になるのです。
また各々の電池の充電性能、放電性能は違います。
馬鹿な事を言いますが、電源は単一電池を電池ボックスに4本×2で接続して、大体瞬時出力が4A程度出ます。(ホントはもっと出ますが、それやると寿命が短くなります)。
そんで、ここからが重要なのですが、充電は並列にやる。放電は直列でやる。もっと言えば、充電は1つの充電器に1つのセル。充電する前にリフレッシュをする。また、今検討しているのは、リフレッシュや充電の時間を各セル毎に、記録して、状況を確認する。
こんな事を考えてもいます。
こんな考え方をするようになったのは、PCの充電電池が糞だったからです。
本来セルを3セルや6セルにしているなら、インターン(IN-TURN:順番)充放電が出来る筈なのにやっていないのです。
それは「充電電池を壊したい」のです。
インターン(IN-TURN:順番)充放電とは、必要電力を全ての電池を使わず、半分とかで動かすのですが、通常バッテリーをつけて電灯線から電源を取る時、バッテリーで駆動する一方で、残りのカラッケツの電池は充電するのです。
電池は充電しっ放しだと直ぐに劣化します。だから使いながら充電するのが一番なのです。それは皆十分分かっているけど、それをしないのは売るためです。
また、お手軽でファッショナブルな電源ですが、それが妙に駄目になるのは、極めて壊れやすい構造によります。
言う程、電源技術は進歩しておらず、また、それは心がけ一つと使い方一つで充電電池は長持ちするのであって、今の形式の充電電源は短命であり、究極的には乾電池も使える電池式のシステムを売った方が資源の無駄にはならないと思います。
実際、電池は単三なら半年に1個ぐらいのペースで駄目になります。そういうものだと思って注意して使うのが一番だと思いますが、それを自動化するのを考えたいのですが、そこまで気力がありません。
って事でスマホやタブレットが身近になっていますが、基本的な電池の問題は未だに残っています。
理系じゃないからスマホは持ちませんか?