「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20111115

2011-11-15 | 矮小布団圧縮袋

○朝のテレビというと、地元で一番天気予報が詳しいという「アサデス。」の佐藤さんの「お天気の、つぼ。」と、NHKの地元ローカル版の天気予報と、福岡都市高速含む道路交通情報を見るのがここのところは定番なので、それ以外は音を消して見ない。だが今朝は起き抜けにKBC「アサデス。」6時台の芸能で地元版の堂本光一先生インタビューが博多座関係で流れたのを見た。そして出勤してからまたもや午後の会議が長時間にわたり、帰宅時間が「毛利元就」終了時間よりも遅くなった(※写真は、それとはあまり関係なく中之島公園を歩くキイロイトリだ)。ただ、最近「心持ちが変わってきた」というのか、そのこと自体で肉体的には確かに相当に疲れているが、感じ方としては少し前のような悲惨の浸り方ではない。たとえば昨日もしくは朝起きて、ふっとイメージした今日一日の予定を頭に思い浮かべながら出勤するのだけれど、出てみると様々に、まったく予期していなかった事象が訪れて、以前感じていたよりも新しく知ることや「違った景色が見えてくる」こと、というのが起こる。そうしていると、あるところまでは必死に可能な限り準備して、あるところからは「抛る」というか、流れに乗せてみるということがあることにも気づく。乗せてみないとわからないこと、ということもある。そういう気分が出てきた。

 本日のBGM:
怪奇大作戦 第23話「呪いの壺」 (チャンネルNECO 11/15 20:30~ ※留守録 先週から夜8時からの2本立てなので録画時間注意である。なお、11/16から第一回~19:00再放送開始)
 実相寺昭雄監督の「京都もの」の1。話には聞いていたがちゃんと見たのは初めて。この昭和40年代の「カラー画質」の独特な色がまた怖くて魅力的なのだ。カメラワークといいシナリオといい30分なのに濃い。出身の家の背景からこの事件に至るまでの信子と統三の間の陰鬱な物語を想像すると、過去からの経緯が言外に奥深く広がっていて余韻の残る映画のようである。先日の「ルイス警部」などの英米ミステリーどころか、「怪奇大作戦」こそ科学技術ミステリードラマのようでいてその真相は人間の怨念だのネガティブな情念のオンパレードで「なにゆえそこまで不幸を背負うかなあ」な的な話だらけである、と改めて思う一品であった。いかにも谷崎潤一郎の小説なんかに出てきそうな京都のある町中で、いつか真相を暴きたい復讐の心をはらみつつ病身で不幸を抱きしめ行かざるをえなかった青年の破滅的な美しくも悲しい…という、なんとも19世紀や20世紀の小説のような世界ではないか。こういうのはやはり、しみじみやるせない気持ちになってもEDのSRI~♪の歌を聴いて、「ああフィクションでよかった、おわり」と心にけりをつけて寝る、という視聴の仕方がふさわしいような気がする。(20111115)

コメント