ヌメリスギタケ・ヌメリスギタケモドキ・クリタケ・ナラタケ・ムキタケ・アカモミタケ・ハナイグチ・ヌメリイグチ・チャナメツムタケ・アイシメジ・キノボリイグチ・ヒラタケと、たくさんのキノコが入ると、恐ろしいほどの旨さになる。
料理の基本は、出汁はキノコが出すので、醤油と酒だけ入れるのだった。
キノコの茶色が溶け出すので、汁の色は濃そうに見えるが、定番の「キノコ煮込みうどん」は絶品である。
これに、畑のねぎや柚子、みょうがなんぞを薬味に入れて、味を楽しむ。
キノコとナス(ナスの皮は色が不味そうになるのですべて剥く)の炒め物は形容する言葉が見つからないほどうまし!!
そして、酒のお供にぴったりだった。
2日に分けて「大根おろし和え」は味わったが、初日は5・6種類の入ったおろし。2日目はヒラタケのみのおろし和えだった。
さっぱりして、汁までのみほした。
久々に味わう「クロカワの網焼き」・・・・!!!!ちなみに黒いのは焦がしたのではない。クロカワの名の通り、黒いきのこなのである。
希少なキノコで、ほろ苦い味わいは、のんべいにぴったりの1品なのだ。
5年ぶりくらいのクロカワだった。
同行した八王子のO氏から「シッタカ」を頂いた。
磯の塩味の貝は、絶品だった。
内臓まで取れるように慎重にほじって、口に放り込む。そして、ちびりと、日本酒を放り込む。
このリフレインに、生きててよかったと思うのであった。
時々、一回り大きな「山栗」をナイフで半分に切り、小さなスプーンですくい取って食べる。
山栗は、栽培の大きな栗を凌駕する旨さがある。
山海の珍味三昧だった。
こんな晩酌には、やはりお山の酒だろうと・・・
飛騨の名酒「白真弓」を出してきたぜ。
さっぱりした味わいながら、コクを失わない、丁寧な造りの酒だ。
やっぱり、キノコには抜群の愛称だったぜ!!