あの喜劇王・金語楼氏が作り上げた(社)落語芸術協会創立75周年記念アルバムである。そして演じるは若き浅草ロッカー野郎達「浅草ジンタ」なり。
と書いて、どちらも造詣浅し!
協会は5代目会長の代。あの桂 歌丸師匠。副会長は三遊亭 小遊三師匠だそうだ。
そして浅草ジンタ。
浅草ジンタとは・・・浅草で生まれたロック(エジャニカ)とハードマーチを基盤に涙あり笑いありの人生を洒落てみせる・・・そんなバンドだそうだ。
【PROFILE】
1999年、元デスマーチ艦隊のダイナマイト和尚とシンヤ二時、テンタクルーズ交競楽団のメンバーで「マッハマーチジャポニカ」を結成するが2000年に浅草に拠点をおき「百怪の行列」と改名しライブハウス、外でもマーチング 等の活動を浅草で始める。
2001年4月1stアルバム『今日は凶です恐怖です』発売、2002年2月2ndアルバム『浅草キケン野郎』発売、2003年3月3rdアルバム『ここは浅草、恋の番外地』発売、その後、ダイナマイト和尚のウットベースが復活し現在の編成となる。笑点でおなじみの「三遊亭小遊三師匠」に『浅草ジンタ』と襲名され、12月23日襲名記念ワンマンライブを行う。
2004年1月1日付けで(社)落語芸術協会の客員となる。「百怪の行列」から『浅草ジンタ』襲名後の現在までのライブ本数は240本を越える。
(プロフィール・以上ネットでのパクリ記事)
ジンタという音楽形式はまあ「チンドン屋」の音楽と考えていい。
黒柳徹子さんが聞いたら涙を流すに違いない(参照「窓際のトットちゃん」)。
話変わってこのところ偉大なJAZZパフォーマー梅津和時(知らない人向け・この梅津はあのRCサクセションのブルーデイズホーンのそれである)率いるベツニナンモクレッツマーを最近再聴していた。この梅津氏のベツニナンモ・・・は王道の(メインストリームの)JAZZではないが、とにかく楽しい。
このクレッツマー音楽とジンタが奇妙に一致しているのだ。
・・・知らない人向け解説・・・
*クレッツマーはまあ「ユダヤ人」の民族音楽か?
*ベツニナンモクレッツマーは最近は「コマッチャクレッツマー」として活躍らしい。
この浅草ジンタの路上パフォーマンスに遭遇した。リーダー兼ベース・ボーカルの「ダイナマイト和尚」は上手かった。ホーンの女の子は手元に置きたい。
メジャーにはならないかもしれないが、1年に1度は「ライブ」に行って見たい姿で浅草に音楽を響かせていた。
クレッツマーとジンタ・・・この音はどうして心を乱すのだろう?わが民族の音にありや無しや?
新春某政党の新聞「赤旗」で小朝師匠と小沢昭一氏の「落語の今 これから」と言う対談記事が載った。寄席に行ってみたくなる粋な対談だったが、「兵隊さんの話出てくるけれども、金語楼さんの兵隊なんて、もうひどいひどい兵隊で、ダメ兵隊でしょう」などと話ながら、落語の持つ「非戦」の雰囲気の話は含蓄だった。
このCDを聴いて「底抜けに明るい音や」「まったりした落語の空間」は確かに戦争を準備しないなと思う。この「ハードマーチ」で行進したら多分銃が重くて放り出すに違いないと確信する。
*写真はCD宣伝ビラ。
*ダイナマイト和尚と浅草ジンタ。