やれやれ、やっと家のWiFiからgooブログ繋がったわい。
この前の記事が運営へ届いたのとか?w たまには不平不満も言ってみるもんだな。
とはいえ不便は不便だったが、この期間で色々気付きみたいなんはあったかなとは。
今まで漫然とブログを読んだり書いたりしてたけど、それが自分にとって大事だと思い返せました。
一段落一安心だけど。でも、避難用というかもう1つブログ持つのもありっちゃありだなとも改めて感じます。
何書くかは知らんw まぁ、追々ですかね。
ということで、今年初の漫画レビュー。
池田理代子氏の『ベルサイユのばら』続編。稀代の英雄を描いた歴史超大作。
ベルバラが1973年に連載が完結し、それから12年。
現地取材など、池田氏はフランス史を研究し満を持して、1986年に婦人公論から連載スタート。
ストーリーは、1789年。フランス革命が勃発。バスティーユ襲撃の最中。
衛兵隊隊長、ベルバラの主人公たるオスカルが凶弾に倒れる。
そして、オスカルが忠誠を尽くして仕えた王妃マリーアントワネット。1793年に断頭台の露に消える。
続いて1794年にフランス革命の主導者・ロベスピエールが捕らえられ処刑。
革命に関わる人々が次々と世を去り1795年。
ついに革命に憂い疲れたパリ市民が暴動を起こす。ヴァンデミエールの反乱。
悪徳の士・バラス総裁率いるフランス政府は右往左往。
そこでバラスはある1人の男を政府へ呼び寄せる。後に、欧州を揺るがす英雄・ナポレオン。
天下を覆う大鷲が翼を拡げ飛び立つ。
その一夜から、物語は始まる。
前作のベルバラは絢爛なブルボン朝、人々をウットリさせるような物語だったけど。
今作のナポレオンはガチ戦史。前作とは作風が一変。
キングダムとか三国志が好きなら、めちゃめちゃ興奮すると思う。
全12巻で読みやすく、フランス革命・ナポレオン戦争を知る上で資料や教材にもなってる。
ただ、全体的にあっさりな感じではあるんかな?
ベルバラみたいな、漫画としての読み応えはあんまなかった。
前作キャラのアランやオリキャラのカトリーヌとか、物語にもうちょい絡むのかなと思ったら途中退場したり。
途中から方針が変わったんかね? ナポレオンの人生を描くことに重点を置かれてて、ベルバラの流れをそこまで汲んではないんかな。
でも、拍子抜けってだけで悪いとこではないで。あっさり読めるのは良いことだし、別個の歴史作品として楽しめます。
それにこれはマーガレットから婦人公論へ移籍したから、作風の変化なんでしょう。大人向けです。
それと、あっさりとした読み口ながら、しっかりとしたメッセージ性もあります。
特に7巻。アランの言葉が胸に染みます。「歴史の段階」。
王政を悪とし革命で打倒したけど、元はと言えばその王政があったからこその革命だった。
ブルボン朝は戦争を繰り返して財政を圧迫したものの、そのおかげでフランスは欧州の強国として確立し文化が醸成され、国民の意識が向上し革命の精神に繋がった、と。
全てがそういう歴史の積み重ねだと。1つ1つ、その階を登っていくしかない。階を飛ばして真の共和国は得られない。
ナポレオンという1人の英雄が作る時代も、その段階の1つなんだ、と。
アランって漫画だとヤンチャなキャラなんですけど、すげー冷静なこと言うよねw
未来を読んでたんじゃないかってくらい、今の日本にも当てはまる言葉やと思う。
戦後80年、平和を保ってきた日本やけど、今やその平和も揺らいでいます。
自民打倒を声高に叫ぶ奴が多いが、その戦後80年の平和を率いてきたのも自民党だ。
とはいえ、石破政権の見るに耐えん悪政や頼りない野党を見るに、アランの言っていた歴史の段階を感じさせる。
果たして日本はどういう段階へ進むのか、そもそも次の段階というのがあるのかないのか。
ベルバラみたいな少女漫画としての読む面白さみたいのはないですが。
このナポレオンは少女漫画から1つ段階を登り、万人へ向けたメッセージになってるんだと思います。
圧巻の作品でした。やはり池田理代子先生すごいっす。
てか、最近気付いたんですがベルバラ復活したんすね。
新アニメが劇場版で31日に公開。
ジークアクスか室町無頼を見に行こうかな思って、たまたま映画館のサイト見てたら公開予定を知った。
なんか運命を感じますねw 本当に偶然なだけなんすが。
ぜひベルバラだけじゃなく、ナポレオンのアニメ化まで見たいね。そう切に願いつつ。
見たい映画が3本。どれ見ようか悩むな〜w
では、また。
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