おジャ魔女どれみと徒然

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ザ・クエイクについて、そのザ・ウェイブ

2020-01-26 12:23:00 | ディザスター・テロ
世界遺産に登録されているノルウェー・ガイランゲルフィヨルド。
そこで地質学者をしているエイキョード博士。

彼は転職のため引っ越そうとしていたが、その去り際に不可解なデータを目にする……


ディザスタームービーちゅうやつ。
ザ・ウェイブとザ・クエイク。連作になってます。まずはザ・ウェイブ。

山津波つー珍しいカテゴリですが、中々面白かったです。
まず最大の見所とも言える災害シーンは圧巻。怖い!w

でも、このシリーズ、そこで力尽きてる部分はありますかねw
カリフォルニアダウンであったりグラウンドブレイクであったり、災害が起きたその後が重要だと思う。

映画として物語として。
カリフォルニアダウンとかめちゃくちゃな話ですが、あれくらい荒唐無稽だと面白いすよね。

そういう部分がこの作品には足りないかな。
まぁ、ウェイブの方は全体的に良い仕上がりです。

10分というのが緊張感を誘う。
父娘と母息子、別視点なのも良い。グラウンドブレイク然り、災害物の見所の一つですよねソレは。

特に母がアグレッシブ。
これは倫理的にどうなんだ?w かわいそう……まぁ、バスに乗ってた所で死んでたけどねw

あれ見せられた後だと、最後に感動風味なのが微妙かな。
ちゃんと次作に天罰が下るが!w


続いて、ザ・クエイク。
所変わってオスロが舞台。

最初は家族の再生物語になってます。
前作に入れられなかった心理描写ですね。ちょっと間延びしてますが、必要な部分は余すとこなく表現できてます。

エイキョード家は家族仲良いんで、見てて心地いい。
互いに思い合ってるのが伝わって良いと思います。

ただ、肝心なのは災害ですよ。
この映画は緊張感煽るの上手いすね。街がドロドロに溶けていく。これはグラウンドブレイクを彷彿させるシーン。

ただ、そこが面白さの頂点w
市街での撮影許可が下りなかったかCGで金使いすぎたのか分からんけど、崩壊した街を逃げ回るとかさぁ、醍醐味があるじゃんか……。

てっきり息子と彼女の逃げパートがあると思ったら……場所が動かん!

ビルとエレベーターだけ。
アクションとか凝ってはいるんだけど、「そんだけ?」ってなっちゃうな。

街全体が被害に合ってるのに、もったいな。
焼き鳥屋でつくねと鶏皮だけ出されて肝心のねぎま串がないみたいな……

ちょっと自分でも何言ってるか分かんないw

最後はまた感動風味だしな。
古女房が死んで若い彼女と大団円。なんかなー。

後味が悪いというか無味無臭。
白湯飲まされてるみたい。

ウェイブは82点。
クエイクは71点。

では、また。

ジェノサイドホテルについて、その楽園への入り口

2020-01-24 06:38:00 | ディザスター・テロ
インドの9.11と言われたムンバイ同時多発テロ。
テロリストは二人一組に分かれ無差別に人々を殺戮する。

その標的の一つとなったタージマハルホテル。
何も知らぬ宿泊客に危機が迫ろうとしていた……


正直、この映画見るまで事件あったの知らんかったw
そんなんありましたっけ? 日本人2人死亡か。はぁ~、ちゃんとニュース見んとね。

ちょっと前にホテルムンバイって作品が上映されてました。
これも舞台は一緒なんよね。

このタージマハルホテルの事件は裏表がありまして、悲惨なのは確かですが、実は意外と死者は少ないという。
500人くらいは脱出に成功していて、ホテルマンの奮闘があったかららしい。

ホテルムンバイはそこら辺の表、陽の部分を描いた話。
対してジェノサイドホテルは裏、陰の部分を描いた話。

死者35人の物語。

不運ちゃ不運というか。かなり救いのない物語ではあります。
あんま評価は良くないけど、個人的には凄く面白かったです。

創作とリアリティの間のバランスが良く取れてる。
淡々と事件の経過、時間が経ちつつ人々の心情はありありと描かれています。

助けが来るんじゃないか、死ぬかもしれないという状態の中で、人の動揺、俺もこうなるんじゃないかなっていう生々しい現実感。

隠れなきゃいけないのは分かってるんですが、待ち続けるのはしんどいすよね~
視聴者目線からすると登場人物がギャーギャー騒いでんの見たら「バカじゃないの?」と思うかもしんない。でも、人間には感情がある。

プロの軍人じゃあるまいし、あーいう風になるのは仕方ないかなと。
けっこう批判的なレビュー多かったけど、絶対、同じような目にあったら泣き喚くと思うぞw


後、特徴的なのはテロリスト視点ですね。

これも評判良くないけど、俺からしたら「こんな感じでしょ?」って思うんですけどね。

サイコパスみたいに笑いながら、殺しを楽しむみたいな。
オーソドックスなパターンはありますが、実際そうなんすかね?

サイコパスなんて一握りでしょ?
本当に普通の人間が人を殺すってなったら、淡々と流れ作業みたいに能面のような顔して殺すと思う。

映画的にはそりゃドラマはないけどw そこまで有り得ない描写ではない。

そもそもこの映画に批判的なレビュワーは殺人を完全な悪だと決めつけている。悪じゃないといけないっていう固定観念があると思います。

毎日どこかで人が殺されてるわけで。憎しみなのかお金のためか殺しが楽しいのか。

法律や一般常識はあれど、結局は人それぞれ。
人それぞれ、家族がいるし宗教が違うという中で生きてるんですから。

殺人が推奨されるわけではないんですけどねモチロン。

なんて言えば良いんだろうなー。

後は自分で見て確かめてくださいw


オンリーザブレイブは見習ってほしい。
実話物はこういうので良いんですだよ。

85点! では、また。

オンリーザブレイブについて、そのヤーネルヒル火災

2019-12-17 01:52:00 | ディザスター・テロ
グラナイトマウンテン・ホットショット。 
実在した消防の精鋭部隊の活躍を描いた映画。


と、言いたいとこなんだが……う~ん、そういう感じね。
バックドラフトを超えるって触れ込みだけど、あ~、まぁ、史実だからね。

なんか「ショボ……」って言っちゃいけない雰囲気?
亡くなった人がいるから、あんま貶めたくないんだが……

主人公とチーム全体の成長物語ってとこなんかね。
途中までは凄い面白かったんだけど、やっぱラストが……

20人中、19人が死亡する事故ってことで期待しちゃった所はある。
炎との壮絶な死闘を。最後の1人まで戦うみたいな。途中までの青春物語からの一転、カタルシスを得られるのかなと思ったら、あれぇぇぇ~~~っ!!?

なんでこっちが転けなきゃなんねぇんだよw 
史実がつまんねーと映画もつまんなくなるなw

15時17分とか。事件事故から内容膨らますのは良くないと思う。
どうせやるならローンサバイバーとかアメリカンスナイパーとか、嘘っぱちの方が映画としては面白いw

あーいう最後なら、努力しても最後にはなーんも手に入らないよっていう悲劇や無情さを強調した方が良かったかもしれんな。パーフェクトストームみたいな。

アットホームな雰囲気からヌルッとラストへ行っちゃったから……なんか着いてけなかった。

結局、何を表したかったの? 皮肉なの?
実話作品って好きなんだけどピンキリなんだなって。良い教訓を得たわ。

63点。では、また。

フランス特殊部隊GIGNについて、そのL’ASSAUT

2019-05-01 00:05:00 | ディザスター・テロ
令和になっても映画映画です。

1994年に起きたエールフランス8969便ハイジャック事件の映画。
いや~、面白かったな。緊張感あった。今まで特殊部隊系、何個か見たが一番かもせん。

物語が淡々と進む。説明とか一切入らんのよね。余計な情報が入らんからか、集中して見られる。
ややこしくないのが良い。主人公がすぐやられちゃうのはビックリしたw

まぁ、実際に突入して重傷負った隊員の話やから。実話なんよこれ。
後で調べたら突入のタイミングは脚色入ってたっぽいが。映画見てて「え? 今?」とはちょっと思ってたんよねw

脚色というか、省いてる部分があった。サクサク見れる分、良いけど。
でも、こういうタイミングっていつが良いんだろうな。正解はない気がする。

もしマルセイユで阻止できなかったら犯人グループはエッフェル塔へ突撃するつもりだったらしい。
リアル911ですよ。それを阻止した戦士達GIGN。最後は少し悲しかった。

ティエリってのが実名か分からんが、この人、怪我が元で除隊しちゃったらしいし。
タリスの米兵は勲章もらったちゅーのによ。やってられんやろ。

ビンラディンを暗殺したアメリカの特殊部隊も全員始末されたわけで。
こういう影で活躍する人が割を食うのはいつの世も変わらんのかもせんな。

では、また。



P.S.
アルジェリアの特殊部隊って知ってっか?
ニンジャって言うんだぜ?w 豆知識な。

グラウンドブレイクについて、その都市壊滅

2018-04-30 02:38:00 | ディザスター・テロ
1988年12月7日11時41分、アルメリアにてM7の地震が発生。
死者は二万人以上。その中でもっとも被害が大きかったレニナカン(ギュムリ)という町で地震に遭遇した人々のお話……

めちゃくちゃ面白かった。面白いと言ったら語弊があるが感動しましたよ。
地震にあった人それぞれの物語ってことで、同じ群像劇だとゴジラを越えてるかもしれない。 

基本的にはロベルトとベレズノイという二人の人物を中心に進む。この二人は過去に因縁がありまして、地震の直後、行動を共にしてその精算しつつ、最後にはベレズノイの子、ワーニャをロベルトが引き取り和解をしていくと。
他にも登場人物が一杯出てきてね。特に俺はアコピオンが好きです。自力で馬車を引くシーンで泣きそうになった。

不倫男もカッコいい。不倫したくせに!w 何を命懸けでヒーローしてんだよ。
後はモブだけど、つるはし男も。狙ってやってんじゃねぇかなとw 「俺、今めっちゃカッコいいんじゃね?」ってw 共産国(当時)のくせにアメリカみたいなことしやがるw

地震で建物が泥みたいに倒壊していくシーンは戦慄しました。その中に容赦なく巻き込まれる人々。
ゴジラの場合、壊すのは良いんですが人死にの場面が少なくて。登場人物も官僚とか、問題に対処する指揮者、比較的に安全席の人間の話なんで。

もしゴジラが本当に出現した場合、政府や自衛隊がどう対応するか、そのシミュレーション。
あんまりドラマは挟みこまれていない。

一般人とか末端の人間の描写がほぼ皆無。逃げるシーンが迫力あっただけに、後もう一歩。そこら辺が不満だった。
だけど、グラウンドブレイクは人間が大自然に対して為す術のない姿が存分に描かれて、右往左往しながら抗う姿ってのがね……俺はどっちかというとこっちの方が好きかも分からんな。

ただ、グラウンドブレイクもキレイな部分だけを切り取ってる所はあるかな。
この地震が起きた同年2月にアルメリアはカラバフ戦争というアゼルバイジャンとの領土争いを起こしています。

地震の最中も戦争は継続で、アゼルバイジャンから一応は支援があったんですけど……。
アルメリア人は「ムスリムの血を体内にはいれん」と輸血を断ったり、アゼルバイジャンからの物資を散々無駄にするんよね。

アルメリア人も頑固やな。なにフィッシャータイガーみたいなこと言ってんだよ!!w
アゼルバイジャンもその反応を見て、「地震おめでとう!」なんて広告を付けた列車を走らせたり。互いに子供なんですよ。

緊急時でもそんなんだから戦争も血で血を洗う報復の連鎖。
アルメリアはロシアイラントルコと大国に囲まれて翻弄される色々と災難な国です。

だから、そこら辺の前後の話や国内の事情をもっと映画に組み込んでくれたらなと。
まぁ、ロシア映画だからプロパガンダも入ってんのかもしれんが。

ゴジラとセットで見ると面白いかもしれん。ゴジラは組織や国際情勢、そういう煩雑な所を逃げずに、かつ分かりやすく描いているから。
劇中で矢口が廃墟に手を合わせていましたが、きっとそこにいたはずの、ゴジラの足元にいた名も無き人間のお話……。

では、また。