強盗団のリーダー・ニール。ロス警察の刑事・ヴィンセント。
二人の運命は複雑に絡み合い、やがて、逃れられない戦いへと導かれようとしていた──。
デニーロ×アルパチーノのクライムアクション。
なんか西部劇みたいだったな。ただ、保安官と悪党の戦いみたいな、完全な二元論じゃないとこがいいですね。人間同士の争い。
ラストが凄い印象的。
あれってもしニールがウェイングローを殺しに行かなかったら、ヴィンセントはそのまま妻と娘の側にいられてさ。二人とも幸せな人生を送れたんじゃないか。
ニールは死に、ヴィンセントは悪党を殺した。
でも、それで何かが解決したわけではなく、互いに互いのものを失い、奪いあっただけなんじゃないか。
ニールはニュージーランドで恋人との穏やかな日々を得られたかもしれない。
ヴィンセントは獲物を追う生活より家族を大事にする人生を選べたかもしれない。
でも、何かが決定的に噛み合わなくなる。噛み合わないのに意識は擦り合い、追い追い詰め、最後には殺し合う。
結局、ニールが犯罪者なのは変わらないんですが。罰されるべき人間なのは確かなんですが、何と言うか……
クリスが生き残ったことが唯一の救いなんですかね。
強盗団なのにアットホーム。お節介デニーロさん好きでしたw
では、また。
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