ワンピース映画第15作目。
世界興収320億という、東映映画の中で最大収益を叩き出した超大作。
2022年公開で、東映はワンピだけでなくDBやスラダンも当ててますから。
最近のアニメ映画は100億が当たり前みたいになってバブリーです。邦画としても東宝一強が長かったですが、ここに来て東映が盛り返してきましたね。
俺はワンピース、アニメは全然見てないけど漫画と映画は全部見てます。
年一で漫画喫茶へ行き漫画を一通り読んだり。ワンピースは義務教育ですw 最低限、目は通しておかないと。やっぱ国民的作品ですからね。
アニメや邦画が盛り上がるのは良いことです。
が、今作はかなり、これまた評判が賛否両論の作品になります。
監督はコードギアスなどでお馴染み、谷口悟朗さん。
脚本は数々のドラマを手掛け、FILMGOLDも担当した黒岩勉さん。
強力タッグで見る前から大作の予感。
俺も谷口さんが監督やるって聞いてビックリした記憶あります。
ただ、不安も過ぎりました。
前にも、細田守さんが監督したオマツリ男爵は酷い作品でしたしw
名監督とワンピースは合わないんじゃないかって思うとこあったんですが。
まぁ、実際見て不安は的中でしたかね。東映最大収益は、少なくとも最高傑作ではなかったと言わざるを得ない。
ストーリーは、
音楽の島『エレジア』に上陸した麦わらの一味。
そこでライブを披露していた人気アーティスト・ウタ。実はシャンクスの娘であり、フーシャ村でのルフィの幼馴染みだった、という導入。
まぁ、ようレビューで言われてる後付け感の酷さ。
映画の設定を捻り出すために仕方ないとはいえ、もうちょっと何とかならなかったのかってのが正直なとこ。
映画オリジナル、アニメオリジナルのキャラは別にええんやが。
今回のウタは物語の最初、ルフィとシャンクスの出会いからをひっくり返す話やし。
怒る人もそりゃおるやろなって。
俺もガチファンではないとはいえ、子供の時から見てる作品がこれやと迷走してんのかなって。ちょっと違和感拭えん。
後、これもレビューでよう言われてるAdoのMV。
今作は殆どミュージカル映画みたいなとこありますかね。
Adoさんの歌で話が進む。俺としてはあんまり気にならなかったかな。
歌うことが戦闘行為なんで。藤虎モモンガを翻弄するとことかスタイリッシュでかっこ良い。
AdoさんのCDは普通に持ってるし。Adoの歌好き。
特にエンディングの『風のゆくえ』。ここは大満足やった。
それと、ウタの悪魔の実の能力がすっげー強力という。
ウタウタの実。このネーミングはさすがにw もっと捻ってくれよw
自分の歌を聞いた人間の意識を”ウタワールド“という空間に取り込む。
ウタワールドで取り込まれた人間は現世で仮死状態で、その体を操ることもできる。
これが超人系なのかw 自然系最強はもう過去の話やね。
能力のやり過ぎ感はあれど、この能力を使っての映画の中盤、話として面白かったです。
ウタはこの能力を利用して、大海賊時代を終わらせ新時代を作る。
ウタワールドの中に世界中の人々を取り込み、飢えも悲しみもない世界を生み出そうとします。
中々に狂ってるw
このマッドな感じは好き。女の子が健気に描いた理想って感じで。
ウタの存在に危機感を抱き、排除しに来た海軍が今回はちゃんと正義。
当然の反応かつ対応なんだが、それが一周回っておかしいというかw 市民を巻き添えにしようともするけど、ガチの世界滅亡の危機ですから非情の決断。仕方ないですかね。
なんか今までの映画にない展開で後半から凄く面白い。
トットムジカが出現しての総力戦。前回のスタンピードと違って今回は麦わら一味もそこそこ活躍するし。
キャラの多さの割には話やバトルは纏まってて見易かった。ここはさすが谷口監督の手腕ですかね。
見る前や映画の序盤は不安やったが、どうやら谷口監督はワンピに合ってたw 最終的には杞憂だった。ソツのない仕事ぶり。
ブルーノ出てきた時はビックリした。ウォーターセブン編好きだから嬉しかったな。
ただ、とにかくキャラの多さ。ワンピースの魅力であり難点って、この映画見てつくづく思いましたw
ローはもういい加減出んでええやろw
バルトロメオやらコビーやらビックマム海賊団まで何から何まで。人気キャラも多いからしゃーないのか?
もうちょい出るキャラを絞ってほしかった。
もっとシャンクス海賊団メインでええと思うし。
そろそろ麦わら一味がガッツリ戦う話も見たいよな~。
スタンピードのゾロVS藤虎。あのシーンだけ何度も見たwせめてゾロサンジくらいはメインのバトル欲しいわ。
前半はどうなるやらと心配だったが最後まで見ると、物語の着地も良くて面白かった。
レビューで酷評されがちやが、皆ワンピースに厳しすぎよw
多分、めちゃくちゃ好きって人とダメって人、キレイに分かれると思うわ。
本当に賛否両論やと。俺として前半からラストへ向け尻上がりに面白くなって、見る前と後では評価全然違う。傑作とまで行かないけど、見て本当に良かったと、心から言える。
興収で結果も出してるし、それだけの価値はある作品だと思います。
歴史が長い分、原作との接合や辻褄合わせも難しいだろうし、観客も多少は寛容に見んとねw
俺はもう途中から原作やら理屈とか、どうでもよくなっちゃいましたw
バトル全振りだったスタンピードも、あれはあれで面白いし正解やと思うんだが。
今回のFILMREDみたいなストーリー仕立てもやっぱええな。
もう開き直って、ifとして楽しむのが丁度いいんちゃう?
ラストのしんみり悲しさはあれど、見たらパワーを貰える、元気が出る良い映画でした。
では、また。
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