おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

いろいろ。

僕の美しい人だからについて、そのWHITE PALACE

2023-05-15 19:48:00 | ラブストーリー

 27歳のエリート広告マンのマックス
 彼は妻を亡くし、未だ立ち直れずにいた。

 友達が開いたパーティーの帰り、飲み直すためにバーへ入り、
 そこで一人の女性、ノーラに出会う。

 気付いていますでしょうか?
 俺が年末から、年の差恋愛映画ばかり見ていることを。

 まぁ、特に意味はないんですがw
 たまたま重なっただけで。

 この映画はその集大成になる作品かも。
 年上女と年下男の情景が、見事に、しっくり描かれてる。


 まずノーラのキャラが良いですね。なんか叔母とか従姉みたいな。
 凄い親しみを感じる。親戚の大雑把な雰囲気w

 かといって、年の差の引け目に一番繊細でもある。
 居たたまれなさというか、彼を思うが故の葛藤。

 演じるはスーザン・サンランドンさん。
 「テルマ&ルイーズ」のルイーズの方。流石の名優ですね。


 マックスの紳士さも良い。
 今まで見た年の差映画の中では一番好きなキャラかも。

 一本気な性格が大好き。受け入れる、受け止めるという姿勢。
 すっげー謙虚。男として尊敬する。めっちゃカッコいい。


 映画もスカッとする終わり方。
 良いね、捻りのないラブストーリー。まぁ、ノーラの根負けです。

 はいはい、お幸せに!!w

 素直に祝福したくなる、そんな作品。
 では、また。




アバランチについて、その雪崩の始まり

2023-05-14 13:07:00 | ドラマ作品

 捜査一課を左遷された西城は『特別犯罪対策企画室』へ異動。
 しかし、そこに待ち受けていたのは『アバランチ』。

 羽生を中心とする警察のアウトロー集団だった──。

 綾野剛熱、ついに越年。未だ冷めやらず。
 とうとう禁断のフジ・カンテレのドラマに手を出してしまった……

 評価は高いとはいえ。CRISIS』の悪夢が蘇る。内容も似てるし。
 小栗・西島を使ってあの出来を送り出してる時点でな。

 そうそう信用できないw
 だから、このドラマも期待どころかヤケッパチで見たんですが。

 面白い。

 太鼓判。クソ。フジのくせに、面白いドラマ作ってんじゃねー!w
 調子乗んなカス! 面白いんだよボケ! 死ね!


 感想もヤケクソw
 第1話から引き込まれた。ネットの使い方が上手い。

 警察とネットの関係はいつも鬼門だったが。
 ようやっと説得力のある作品に出会った。しかも、フジ製作!


 CRISISみたく、政治の闇を暴く系だが。見せ方がスタイリッシュ。
 戦闘もヨタヨタしてない。キレがある。

 ここはメアリージュンさんが頑張っとるね。
 綾野さんもけっこうムキムキだしなw

 さすがにCRISISが酷すぎたという自覚があるのかないのか。
 反省点とか、他作品の良い部分をしっかり吸収してる。素晴らしい。
 

 デジタルタトゥーってやつですかね。
 真実を完全に暴くというよりも必罰。見せしめ。
 
 正義も目的も感情もなく。俺が求めていたものだ。
 本物の勧善懲悪。悪を罰するだけ。シンプル。好き。


 監督は藤井直人さん。
 映像の雰囲気とか、どっかで見たことあるな~と思ったら……。

 『新聞記者』の監督!! だから内調が出てくるのか。
 ストーリーの分かりやすさとかも、特徴的ですよね。

 新聞記者は正直、まだまだ成長途上だったけど。
 このドラマでしっかり向上が見れた。

 しかし、この映像の綺麗さ。なんか紗がかかってない?w
 この質感が臨場感に繋がってる。本物のドラマだ。


 6~10話まで第二章かつ最終回。もうちょい1話完結見たかったが。
 全てはラスボス・大山を倒すための物語。これも定石を覆す良点。

 普通なら最後2話くらい使って最後話ってとこか。
 CRISISとか、1話だけじゃなかった?w

 どうしても粗が出ちゃうとこを、5話分使えばね……。
 完成度の高さ、重厚さ。段違い。

 てか、久々にこんなストーリー仕立ての最終回見た気がする。
 ここは流石、映画監督の手腕ですね。お見事です。

 JK霧島蘇り藤田など話も二転三転。いや、どんでん返し
 5話ぶち抜きな分、その衝撃も強い。

 大山という敵を最初から柱にしてたのも効果ありやったな。
 強大さ・邪悪さを存分に発揮して物語を映えさせる。面白い。


 今回は敵になりがちなネット民・出版社が味方ということで。
 テーマである『正義の力』が一つ掛かってんのかな。

 正義というよりかは人の善意を信じるってとこなんだろうが。
 羽生の決めセリフである「動画を見る全ての人に委ねる」。

 その人の何に委ねるのか。俺は人の善意なんじゃないかなと。
 正義だと言うなら、日本版CIAも重要だと思うしw

 正義を信じるなら、俺は大山に味方するよ。
 でも、善意の話なら、大山の敵になるのが当たり前じゃない?

 CIAを作る。でも、その過程で何をしていいのか?
 それとこれとはまた話が違う。今回は善意の傾き。

 マキちゃんが最後に話した「たった1度で良い」。
 正義や大義を貫くなら180度や360度が必要だと思う。

 その1度こそ、人が持つちょっとした善意の傾きなんじゃないか。
 希望を持たせる、凄い前向きな内容だったと思う。

 ここに勧善懲悪が完成する。天晴れ。


 『新しい刑事ドラマ』という触れ込みだが。
 正直、新しくはないねw 話自体はありがちっちゃありがちかな。

 新しくはないが、とにかく面白い。
 それって何よりも重要なことなんじゃないか。

 てか、いつ視聴者が新しさを求めたんだ?
 こちとら面白いものが見てぇんだよ!w

 アバランチは新しくない。
 でも、面白い。傑作です。

 では、また。




王様ランキングについて、その「頑張れボッチ」

2023-05-13 22:23:00 | アニメ

 十日草輔氏の人気コミックをアニメ化。
 十日氏は一念発起して、脱サラから漫画家になった異色の方らしい。

 俺としては、偉そうなこと言って烏滸がましいが……
 
 よくぞ脱サラしてくれた! よくぞ描いてくれた!!

 そう言うしかない。至極の傑作です。
 原作が凄いんだから、当然アニメも……正直、アニメは……。

 これも失礼な言い方かもしれないが……。

 アニメは原作を遥かに越える面白さ。

 アニメ表現、映像表現では鬼滅越えたわw
 安易に言っちゃいけないけどさ、もう世界一やな。


 ストーリーは、

 王様ランキングとは──。
 国が栄え、王がどれほど偉大かを順位付けしたものである。

 王様ランキング第7位、ボッス王。その息子であるボッチ
 彼は先天的に耳が聞こえず、喋れず。かつ非力。

 しかし、誰よりも優しい心を持っていた──。

 元々は絵本にしようとしていたらしいが、確かに童話的。
 ただ、十日氏はワンピを参考にしたとのことで少年漫画的。

 この童話少年漫画の合体ってのがミソなんだろうな。
 多くの人の感動や共感を呼ぶツボでもある。

 
 ワンピよろしく、個々人のエピソードが特徴的で面白い。
 特に俺は継母ヒリングの話が好き。実は愛されていたという。

 ミランジョやギガンのエピソードでは人の憎しみや戦争の悲惨さ。
 童話であり少年漫画でもあるから、ストレートに描かれてて良い。

 デスハー王の苦悩も。物語は気になる所で終わったな~w
 原作に追い付いたから仕方ないが……何年でも待ちますよ。

 
 中盤からは本格的なバトル作品になってきて。
 童話と少年漫画の振り幅、とにかく飽きさせない。

 まぁ、正直、膂力がないってどういうこっちゃねんって話だがw
 めちゃくちゃありまくりじゃないか?

 俊敏性とか体力とはまた別ってことなんかね?
 腐っても巨人族というか。普通の人間とは違うということ。

 と、俺は解釈したw
 ゴチャゴチャ言うない。少年漫画にはよくあることだろ?w  


 名言製造機・カゲ。めちゃくちゃ好きだわ、このキャラ。
 「お前の味方になりたいんだ」もベターで良いが。

 「俺だ───っ!!」が狂おしいくらい好きw 名言じゃないけどw
 第10話の「お前には勇気がない!」も心にドンッと来る。

 王様ランキングは二人の物語なんだと、実感するな。
 これぞ主人公の相棒って感じ。

 声優は村瀬歩さん。
 正直、今まで知らなかったが、今日覚えた。


 地味に良いのが手話に監修が入ってることですかね。
 この細やかさ。アニメだからこそできる表現だと思う。

 第21話とか、もはや別の作品かとw カメラアングルとか。
 俺が「原作を越えた」と言わざるを得ない理由です。

 あの戦い見るに、ホント、膂力ないって絶対嘘だと思うんだが……。
 まぁ、もう言うまいw とにかく圧倒されましたから。


 OP、EDとも神曲揃いなのも凄い。特に「裸の勇者」。
 あれぞ真のアニソンだと思う。物語にも映像にも合ってる。

 なんか道歩いてると「BOY」がめっちゃ頭の中で流れるの。
 王様ランキング見た人のあるあるですよねw

 
 後半、展開がゴチャついたのが玉に瑕。
 敵・味方が回復したり傷ついたりの繰り返しでバタバタしたかな。

 キャラが多かったから、収拾が難しそうだったけど。
 ミランジョの可愛さに押し切られたなw まさか結婚するとは……

 ダイダ今何歳だよw てか、自分の父親の愛人みたいなもんじゃね?w
 まぁ、義理の姉みたいな人ってのが正しいのか?

 関係性はともかく、凄いぶち上げだよこんなん。
 ただ、これ以上の救済策もない。ナイスアイディア!w

 ギャグザ国の仕打ちやボッスの報復も、消えるものではないが。
 ミランジョが幸せになる未来以上の解決もないんじゃないか?

 この一件落着感。俺が単純なだけかもなw
 とにかくミランジョが可愛い。それは間違いない!!


 『平家物語』の時にも言ったが、フジはアニメだけ作ってればええ!
 これではっきり証明された。くだらんドラマとか2度と作んな。

 幸い、原作の方は休載もなくコンスタントに刊行されてるから……。
 てか、もう二期が始まってるというw

 これも話数が貯まったらレビューしようと思います。
 出来れば劇場版も作ってくれ! 頼む!!

 では、また。




美しい絵の崩壊について、そのTwo mothers

2023-05-12 18:51:00 | ラブストーリー

 オーストラリアのとある海岸。そこに住む2つの家族。
 ロズとトム。リルとイアン。それぞれの母。それぞれの息子。

 ある日、その絵画のような関係は崩壊する……。

 かなりキモいと噂の問題作。
 親友の母・息子同士が、それぞれ恋愛関係になってしまう。

 話はロズとリルの少女期から始まり、家族には歴史ありと。
 端から見ると悲劇にしか見えないが、当人達にとっては必然。

 それぞれの絆があっての恋愛。そこは否定できない。
 否定はしないが、キモいのは確かw

 一種の多様性ではあるんだけどね。
 多様性って、裏を返せばソドムとゴモラまっしぐらだからなw

 原作者・監督が女性ってことで、おばちゃんの妄想。
 そんなこと言ってもね、世の中には男が考えた、もっと下世話な話が沢山あるやろと。

 そういう反論されると、それは否定できんしな。
 ただ、この映画見ると男の作品なんて所詮幼稚やなと感じるw

 女性の考える話の方がグロいし、それが肯定され始めてる世の中。
 ちょっと危険な香りがする。この何とも言えない怖さ。

 小さな入り江に潜む、この狂気。

 2023年はさらに狂乱に
 では、また。




燃ゆる女の肖像について、そのオルフェウス

2023-05-11 19:28:00 | ラブストーリー

 18世紀、ブルターニュの外れにある孤島。

 結婚を控える令嬢・エロイーズ。
 彼女の肖像を依頼された画家・マリアンヌ。

 孤島を舞台に、二人の密儀のような逢瀬が始まる。

 2023年、最高傑作。やはり、この映画しかないでしょう。
 同性愛作品の新しき聖典と称される、『燃ゆる女の肖像』。

 陰影、色彩、奥行、距離感。綺麗過ぎて気持ち悪くなるw
 少ない登場人物、孤島、11日間。無駄は悉く削ぎ落とされ。

 島全体が絵画のように、最後は篝火のように燃え上がる。
  限られた枠の中で、限り無く女性美を追求した傑作。

 ノエミ・メルランさんの眼力。アデル・エネルさんの佇まい。
 人間力やオーラの強さ、画面を通して伝わってくる。

 てか、フランス人って裸とか一切躊躇ないんだなw
 良い意味で役者じゃない。体当たりの演技、どの国も敵わん。

 
 まさに聖典であり、同時に『禁断』の域にも達した。
 無駄を省き、美しさで傑出し。だが、ある種の排斥でもある。

 赤ちゃんと子供の横で中絶とか、ビビったわw
 これが許されたらどんなゴア表現もアリやろw 何よりのゴア表現。

 女性や愛情の美しい部分を摘出した作品。
 そして、生理や妊娠など女性の尊い能力まで否定した作品でもある。

 例えれば、濃縮めんつゆ。至極のめんつゆです。
 ただし、味わう際に水で薄めるのは言語道断。

 ましてや、素麺につけて食べるなどもっての他。そんな映画。
 おいw 変な例えで今年の傑作映画レビューが終わってしまうw

 だが、徹底的な切り取り。不安になるくらい。
 何か、この映画を機に、全てが変わってしまうような。

 動揺を誘う衝撃作。2023年はこれで決まり。
 では、また。