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ドレミコレクションミュージアム④

2024年06月01日 | 飛行機

2024年4月にオープンした 岡山県浅口市の「ドレミコレクションミュージアム」の最終回は 飛燕の実機です

 

ドレミコレクションHPより

オーストラリアのコレクターが、ヤフーオークションに出品した「飛燕」を落札したのは2017年のこと。落札当初は実機を復元することも考慮していましたが、機体は「飛燕」キ61-I甲と見られる最初期型で、希少な実機はそのままに保存をしたほうが当時を知る遺産としての意味が濃いことから、精細に複製したレプリカを製作することにしました。

この「飛燕」という機体は、第二次世界大戦で日本軍で使用した戦闘機の名称です。開発から生産までカワサキが手がけたもので、唯一の液冷エンジン搭載機として知られています。液冷とはオートバイでは水冷にあたるメカニズムで、当時ダイムラーベンツ社のDB601エンジンをベースに、発動機「ハ40」として当時の川崎航空機が国産化したものです。
液冷のメリットは、前面投影面積を削減できるV型12気筒エンジンを搭載できたことで、空冷星型エンジンに比べて空気抵抗が少なく、かつ出力も上回っていました。カワサキ独自の機体「キ61」は、このエンジンを搭載し高速性能を重視した戦闘機でした。

今回製作いたしました1/1レプリカのコックピット内部には、新規でレプリカ製作した部品以外に、当時の機体オリジナルの部品も多く使用して製作いたしました。長年、カワサキのオートバイZ1やSSなど旧車のレストアやリプロパーツの製作を手掛けてきたドレミコレクションですが、カワサキの製作した製品という意味では、今までで一番古い製品という事になります。

そんな「飛燕」の展示に向け試行錯誤の結果、機体は茨城県の日本立体様の多大なご協力によりついに形となり、複製の「飛燕」キ61-I甲レプリカは、構想1年、製作期間2年の歳月を経てついに完成いたしました。

 

 

 

コクピット部分

 

 

コクピット内部

 

 

胴体

 

 

後部

 

 

主翼

 

 

アップ

戦時中によくこの加工ができたものです

 

エンジン

 

6本並んだマフラーは レプリカでは

 

 

楽しい ドレミコレクションミュージアムでした

 

撮影日:2024年5月3日


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