退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

免許更新制度

2021年07月12日 20時10分33秒 | ニュースより


オリンピックとコロナで隠れてしまいましたが、気になるニュースがありました。


10年ごとの教員免許更新 廃止へ 文部科学省https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210711/k10013132651000.html

 


教員免許更新制は、
1983年に中曽根総理の下、自民党文教制度調査会による「教員の養成、免許等に関する提言」において、教員免許状に有効期限を付し、更新研修を義務付けるための検討が求められたことが始まりのようです。

2007年6月、第一次安倍内閣で教育職員免許法が改正され、2009年4月から導入されました。


導入当初から、我々も大学側もバタバタして、課題のある制度だったような気がします。


最近では、うっかり更新講習を受け忘れ、50代のベテラン教師が退職の憂き目に遭ったニュースもありました。https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210519/dom2105190003-n1.html

私も経験ありますが、採用当初にはなかった制度ですし、日々慌ただしい日常を送っていると、忘れてしまうこともわかります。
(私は、たしか教頭から指摘されて、難を逃れました。)

 


講習で記憶していること・・・

①大学の先生は教え方が下手(失礼、みなさんではないと思いますが、教授もやる気がなかったのかも・・・)。
 とにかくワンウェイで眠かった。
②初めて入った女子大学。ただそれだけで感動した。(地元女子大で講習を受けました)
③食堂は安かったが、流石女子大だからか量が少なかった。
④レポートに氏名を書き忘れて教授に指摘され、中学生の気持ちになった。
⑤講習料が自腹であることが、納得できなかった。

ちなみに、講習内容は勉強になったとは思うのですが、全く記憶していません。
(10年近く前のことですから・・・)


座学の講習では教員の能力が上がるとは思えませんでした。

 

教員の能力やカラーは、
①個人の人間性(生徒から学ぶことができる力)
②新任校で出会った先輩(どの先輩の下で仕事を覚えるかは、その後を大きく左右します)
③勤務校の管理職の考え方(適材適所で実力を発揮させてくれれば、自信に繋がります)
などで決まるでしょう。

これらのことで、雑務の量が変わり、生徒と接する時間が増え、そのことで生徒たちと対峙する勇気が湧いてくるような気がするのです。

 

この制度は、教員の不祥事が引き金となって、資質向上を目指してつくられたのでしょうか。


その後の道徳の教科化、愛国教育、内閣人事局などの官邸のあり方から察するに、「国民を支配したい(意のままに動かしたい)」勢力の遠大な計画の一部かな、と思うのは考えすぎでしょうか。

 


とにかく10年ごとの更新はなくなりそうです。


次回の講習は受けずに、令和四年度で資格失効となっていいと思っていた私ですが、まだ非常勤講師の首が繋がるのかも知れません。