退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

35人学級

2020年12月24日 05時34分46秒 | ニュースより

 

こんなニュースを目にしました。


公立小学校、全学年35人学級へ 40年ぶり見直し 17日合意へ


特に初等教育での少人数化は、現場の諸問題の解決に大きく貢献すると期待できます。

しかし、今回の見直しでは、不足する職員をすでに現場にいる加配職員を充てるのだとか。

つまり、すでに行っている加配によるTT(ティームティーチング:複数教員により1授業を運営する)を後退させることで凌ぐ訳です。

これは、今回の改正だけではなく、TT維持のための二の矢三の矢が必要だと言うことです。

アベノミクスの時のような矢ではいけません。確実に実行する矢です。

 


そして、一番の問題は『人材不足』です。今の医療現場と同じです。


数年前まで現場(公立中学校)に居た自分の感想ですが、新任で来る若者は実力があります。が、以前より内向きの人が多い気もします。

パブリックとプライベートの棲み分けがしっかりしてきたため、なかなか本音を語れず、職場に馴染むのに時間かかっているのかも知れません。


更に思うのは、教員になるための「教育実習生」の質が変わったこと。
昔の「でもしか先生」ではないが、とりあえずの資格取得や想い出づくりは論外としても、教育への『熱』を感じられない人が多い。

教員の必須条件である声が小さいのには驚きました。

 


教員に一番必要なことは『子どもが好きなこと』です。(好きをはき違えないように!)


今の学生を見ていると、「子どもが好き」よりも「子どもと勉強することか好き」、さらには「学校(という器)が好き」な人が多い気がします。

中には、自分はいじめられていたから、いじめられている子の力になりたい・・・という相談員感覚の人もいるようです。

 

 


動機はさておき、「いじめ問題」など「学級経営」や「保護者対応」などにおいて、「子どもが好き」なことは絶対必要なことです。


そして、「社会人としての基礎」が大切です。

 


学校は、新卒であっても担任を持たされ、ひとりで40人の生徒とその保護者の矢面に立たされます。
                                          
新任教師が社会人になるための訓練は何処でするのか・・・。少なくても教室の授業では相手が児童生徒であるためむずかしい。

公的研修は「ことなかれ研修」で「教職員事故」を防ぐには役だっても、授業のイロハさえ手探りの彼らに、社会人としての基礎まで及ぶかは不明です。


新任の最初の数年間は、「生徒や児童に借金して授業を磨く時」なのです。

そんな時、人間として社会人として未熟すぎては、現場の諸問題に打ちのめされ、悲惨な結果になら無いとも限りません。

 


とはいえ、若手の教員にも【私の若い頃よりしっかりしている】人は多数居ます。

その人達に共通していることは、個人のポテンシャルの高さと同時に、学ぼうとする力(自己学習力)と取捨選択能力が高いことのようです。


自分のキャリアをバリアにすることなく、職員室を見回しどんな教師になるべきか(どの教師に師事するか)の判断・・・。これが、後の40年間を決めていく気がします。

 

 

教員になることを夢見て、大学で教育課程を履修する学生は多いと思います。

そんな志が高く優秀な学生の確保が、教育現場では急務でしょう。


優秀な人材が現場にたどり着けない理由は何か?

①3Kとは言わないまでも、きつそうなイメージによる諦め。
②採用試験に合格しても、内定が出ている民間に逃げてしまう。
(採用名簿への登載は民間企業の時期に近いが、赴任学校が決まるのは現職の異動退職が終わってからの年明けにずれ込むため遅くなる。)

 


いじめ問題や教職員事故など、ネガティブなニュースが多い今日の教育界です。

ネガティブイメージの払拭が必要です。

 


この際、私たち世代が「青春学園シリーズのドラマ」に憧れたように、社会問題ではなく青春の輝きをテーマにしたドラマの出現を期待するしかない!・・・か。
(因みに私は竜雷太さんです)

 

教員はやり甲斐のある職業です。

 

教育現場は、若い力を必要としています。

 

 


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2 コメント

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Unknown (小父さんK)
2020-12-24 22:00:42
このページ、ビンビン響いてきました。
さすがに通って来られた道には精通されていますね。

以前には多分書いてはいないと思いますが、実は私は大学に入る時、中学の教師になりたいと思っていたものです。

親父は1900年生まれの職業軍人、19歳上の長兄も15歳上の次兄も会社員で、その下に姉が3人居て私なんですが、教師になりたいと思ったのは小6でボーイスカウトに入り大学時も指導に夢中で、家庭を持って息子がカブスカウトに入ってから、また15年くらい指導的立場にいました。

姉婿の弟二人は小学校、高校の教員でしたが、私の性格は教師に合っているなんて言ってましたが、結果的に民間の会社で働いて良かったと今でも思っています。

ボーイスカウトに夢中で教師に情熱を傾けていたら、とても狭い世界の自分になっていたでしょうね。

でも、よく思い返すのは小学校は55人くらいのクラス、
     ↓
https://blog.goo.ne.jp/goo221947/e/c676ca45e3ea63f686c89e13cf56da49

高校は65人くらいクラスの私立の男子高校、
      ↓
https://blog.goo.ne.jp/goo221947/e/10a6fa110ab32213b1e8ae881d36cd0b

に通っていましたが、どちらも当たり前で特に小6の先生には多くの卒業生がいつまでも相談を持ち掛けていたようです。

今、孫娘は小2で恵まれた環境には居るなとは思いますが、私たちの学校にも不思議と「教育」は存在していましたね(笑)

ああ、私が教師にならなかったのは勉強をしていなかったからです(笑)

何を言っているのか分からないかも知れませんが、教育には興味があります。
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コメントありがとうございます (退職オヤジ)
2020-12-25 04:46:56
そうだったんですか。

教師は専門職であるが故、学校しか知らない人も多いです(私もその一人)。

現場で頼りになった人は、意外と民間経験者だったりします。
私がよく話をした先生も、そんな方が多かった気がします。

やはり民間経験者の方は、社会の常識や厳しさを知っていると言うことでしょうか。

両者相まって(色々な方が居て)こそ、子どもたちのためになる学校社会が出来るのだと思います。
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