退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

80歳の壁

2022年10月26日 18時27分17秒 | 本を読みました


高齢者専門の精神科医和田秀樹氏の『 80歳の壁 』を読みました。

「70歳の正解」に続いての読書です。


内容は、

  プロローグ    80歳の壁を超えていく                                                                                                                第1章     医者・薬・病院の壁を超えていく
 第2章             老化の壁を超えていく
 第3章             ボケ・認知症の壁を超えていく
 第4章          高い壁を低くするヒント 50音カルタ
  エピローグ       人生100年の壁も超えていく

「70歳の正解」以上に判りやすく、勇気づけられる内容でした。

 

特になるほどと思ったことは、

  認知症は病気ではなく老化現象
  自分の考え以外にも正解はある
  記憶は苦手だが判断は出来る。だから詐欺にあいやすい
  ガンというのは割と楽な死に方
  楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ ウィリアム・ジェームズ
  日本は福祉のせいで財政が厳しくなったのではない、政治家が必要以上に地方の公共事業にばらまいたからだ

など、他にも色々ありました。

中でも、「頑張ろう」とか「我慢しなくちゃ」などと云うことは間違いで、したいことをして、したくないことはしない・・・で良いと示してくれたことは、老化に対し身構えていた肩の力を抜いてくれた気がします。

 

「高齢者」を「幸齢者」と書いてリスペクトしてくれたことを嬉しく感じました。(私はまだ60代ですが・・・)


責任とは

2022年10月26日 07時22分17秒 | 雑感


山際大臣が辞任しました。

「辞任」であるべきか「更迭(クビ)」であるべきかは、また考えます。


総理大臣が以下のようにコメントしています。

「任命責任は当然、感じております。この任命責任を感じているからこそ、今後の審議、職責をしっかりと果たすことによって、その責任を果たしていきたいと思っております」

 

あるラジオ番組で、

『いつから責任は「取る」ものから「感じる」ものに変わったのか』と言ってました。

 

思わず頷いてしまいました。

 

 

『責任』広辞苑
 ①[荘子天道]人が引き受けてなすべき任務。「―を全うする」「―を持つ」「―をとる」
 ②政治・道徳・法律などの観点から非難されるべき責せめ・科とが

 


仲本工事さん事故死

2022年10月23日 20時09分15秒 | ニュースより


仲本工事さん事故死の報道が盛んに行われています。その内容は

①仲本工事さんの活躍を振り返る
②加藤茶さん高木ブーさんのコメントをはじめ、追悼のことば

などです。


私も「全員集合!」に夢中になった一人です。
心からご冥福をお祈りします。


でも、あえて書きます。

本来、横断をしてはいけない危険な道路の横断で遭遇した事故だということをです。

今後同じような事故が繰り返されない様に、特に幼い子どもたちに伝えていくことが大切だと思います。

「横断禁止の道路は横切らない」

報道にはこの一節もしっかり加えてほしい。そして、家庭で話題にしてほしい。

 

この横断により起こった不慮の事故は、とても残念なことです。

でも、仲本工事さんを含めたドリフの皆さんの活躍した事実は変わりません。


ドリフターズの届けたコントの数々は、私たちの心に永遠に残り、霞むことはないです。


仲本工事さん なぜ事故に? 危険ゾーン「渡っちゃう人も」


70歳の正解

2022年10月21日 21時29分09秒 | 本を読みました


高齢者専門の精神科医和田秀樹氏の『 70歳の正解 』を読みました。

「テレビの重罪」が面白かったので、本屋さんで「80歳の壁」と共に購入しました。


内容は、

    第1章  長寿とアンチエイジングの正解
 第2章  衰えない脳の正解
 第3章       ストレスとうつに負けない正解
 第4章        家族円満の正解
 第5章        お金に困らない正解
 第6章        死ぬまで勉強の正解
 終 章        60歳から始める正解


「テレビの重罪」同様とても読みやすく、今の自分にマッチした本だと感じました。


なるほどと思ったことは、

 年間100回の初体験を目指す
  コロナ時代も元気に生きるための10の動詞「あかさたなはまやらわ」
 好意の返報性
 心に悪影響を与える考え方「二分割思考」
 人間の脳は「遊ぶだけの時間」には耐えられない

など、他にも色々ありました。


「老い」というものとの対峙の仕方を学べる本でした。


朝令暮改

2022年10月20日 13時29分26秒 | ニュースより


『朝令暮改』の語源は中国の故事「漢書・食貨志」に出てくる言葉です。

<勤苦如此 尚復水旱之災 急政暴賦 賦斂不時 朝令而暮改>
【意味】
(農民の暮らしは)このように苦しいのに、その上、水害や干ばつにも見舞われ、必要以上の租税を課せられ、臨時に取り立てられて、朝に出された法律が夜には改められています。

紀元前180年頃の文帝に、臣下の1人晁錯(ちょうそ)が、このような上奏文を送ったそうです。


一般的にはネガティブな意味合いで使われますね。


今回も、先日の衆議院予算委員会で岸田総理が言った、解散命令を裁判所に請求する要件については『民法の不法行為は入らないとの解釈だ』という説明を、翌日の参議院予算委員会で『民法の不法行為も入りうる』と180度訂正したことで引き合いに出されているようです。

国のトップの発言が、こうもコロコロ変わるというのは、国の内外問わず信用に関わることでしょう。


正しい方向に変わった(臨機応変?)のは良いとも思えますが、要は細かな詰めが甘いと云うことでしょう。

総理の『個別の事案に鑑みて・・・』などという発言からも、そのことが知れそうです。


兎に角、法令違反の要件を細かく定めていない点が困る。

これは、「ケース・バイ・ケース」だと良くもとれるが、ある意味ではその時の政権が「法令を自由に解釈できる」という怖い状況を示すような気がする。

たとえば以前の長期政権では、 2014年7月1日、「憲法9条のもとでは集団的自衛権の行使はできない」という戦後60年余にわたる一貫した政府の憲法解釈を180度覆し、集団的自衛権の行使を容認する「閣議決定」を強行しました。
多くの憲法学者が「違憲」として指摘したにもかかわらずです。

 

そのことは、国葬のような国の行事を閣議決定だけで推し進めてしまうことを考えれば、今後もごく一部の人が見えない所で大きな舵を取るという危険性を広げる気がしてなりません。

その一部の人(リーダー)がまともならまだしも、現ロシアのように価値観が大きくズレている人がいると、その臨機応変に行使できる権力は暴力に繋がる危険性が発生しそうです。


何しろ今の選挙制度では国民の30%以下の支持でも国のリーダーになれるのですから。
(2017衆議院選挙投票率は53.68%、うち自民党得票率は48.4% 0.54×0.48≒0.26)


「法令違反の要件を細かく示す」ことは、その暴走を未然に防ぐことに繋がるでしょう。


今回は、撤回が早く示されました。(撤回とは言っていないようですが・・・)


以前、総理大臣が『無理を通せば道理引っ込む』を地で行ったことがありました。

総理が自分の云ったことを撤回しないために、公文書が偽装されたり廃棄されたりし、そのことにより官僚が自殺に追い込まれたことを考えれば、まだマシ?なのかも知れません。

「私や妻が関係していたら辞める」のあと記録廃棄

 

この朝令暮改が「まだマシ」と思えてしまう・・・。この現実に情けなさを感じてしまいました。