西洋の絵画に「Allegory of 何々」というタイトルを持つものを多く見かける。このアレゴリーというのはごく簡単にいうなら抽象的な事柄を判りやすい具体的な事物に仮に置き換えて示すということだろうから、イソップやラ・フォンティーヌの寓話という言葉から考えて「寓画・寓意画」とでも云うものだろう。したがって「何々」には「愛」とか「正義」というような内容が入って具体的な絵として描かれる。たとえば既述の「ローマの慈愛」は「愛のアレゴリー」というタイトルになっているものもある。
これから主に女性の姿を通して描いた様々なアレゴリーを見ていくことになる。
まずは一年の四季「春夏秋冬」の作品から。
4シーズンの作品の場合、1枚の中に四つの季節を描いたもの、各々の季節を同パターンで描いて四枚セットになっているもの、春・秋、夏・冬のような対照的な季節を組みにしたもの、各季節を独立して描いているものなどさまざまである。
Reniの絵は真ん中が春、右が夏、左が秋、左奥が冬と思われる。 Saivefの方は少女春、少年秋、女夏、男冬。
Guido Reni ・ Jean Baptiste De Saive
二つの絵は左から春夏秋冬、春は花の冠、夏は麦、秋は葡萄などの果物で示されることが多い。
なお左の絵の老人は「時間の神・クロノス」
Ferenc Plachy ・Walter Crane
左の絵は古典として有名で、右は現代版。
Bartolomeo Montredi ・Anthony Art
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これから主に女性の姿を通して描いた様々なアレゴリーを見ていくことになる。
まずは一年の四季「春夏秋冬」の作品から。
4シーズンの作品の場合、1枚の中に四つの季節を描いたもの、各々の季節を同パターンで描いて四枚セットになっているもの、春・秋、夏・冬のような対照的な季節を組みにしたもの、各季節を独立して描いているものなどさまざまである。
Reniの絵は真ん中が春、右が夏、左が秋、左奥が冬と思われる。 Saivefの方は少女春、少年秋、女夏、男冬。
Guido Reni ・ Jean Baptiste De Saive
二つの絵は左から春夏秋冬、春は花の冠、夏は麦、秋は葡萄などの果物で示されることが多い。
なお左の絵の老人は「時間の神・クロノス」
Ferenc Plachy ・Walter Crane
左の絵は古典として有名で、右は現代版。
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