豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

喜多川歌麿  風俗美人時計

2020年10月20日 | 今日の美女

昨日の日時計に対して丸一日の時刻のはずだが「酉・戌」の二刻が見当たらず十点のみと、辰の刻画像が不鮮明。

昨日の一般の娘に対して、身分や職柄が示されている。

子 妾  ・  丑 辰巳(深川の芸者)  ・  寅 契情(傾城) 

    

卯 下女  ・  辰 嫁 or 娘 ?  ・  巳 囲(い者)

 ※ 妾と囲い者は同じと説明されるが、現在とちがって江戸期には区別があったようである。

   「囲い者はパトロンから月々の手当をもらって一軒をかまえて生活している素人の女のこと。
   妾は、そういうことを仕事の一部としている色街の女(例えば芸者など)をいう。」

 という説明があったが、私見では「妾は正妻も承知の所謂二号で子供なども妾腹として公認 ?されたりするが、囲い者は奥方には内緒のような存在だったのではないか」と考える。だから妾はセミ女房的な立場として子供のオシッコなどという色気の無い様を描き、色気主体の囲い者だと昼近くまで朝寝をしてこれから身仕度が始まる姿としているのではなかろうか。

    

午 神子(巫女)  ・  未 娘  ・  申 茶屋(女) 

    

亥 芸者(柳橋)                        ※ 「辰の刻」は昨日も今日も似たような構図

           

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