※ 下の「奇譚クラブ」なる雑誌は終戦後に発刊されたものでそう古いものではない。エロ・SM系で発売禁止処分も受けた雑誌だが、中身はともかく明らかに表紙は盗作である。「La Vie Parisienne」は何度か取り上げているのですぐ気がついたのだが、他にも多くの絵が使われている。もしかしたらちゃんと許可を得たものかもしれないが、当時としては発禁になるような非合法の内容を旨とするような雑誌が話を通して著作権料なと゜きちんと払うとも思えない。昭和27,8年頃の話である。
※ 下の「奇譚クラブ」なる雑誌は終戦後に発刊されたものでそう古いものではない。エロ・SM系で発売禁止処分も受けた雑誌だが、中身はともかく明らかに表紙は盗作である。「La Vie Parisienne」は何度か取り上げているのですぐ気がついたのだが、他にも多くの絵が使われている。もしかしたらちゃんと許可を得たものかもしれないが、当時としては発禁になるような非合法の内容を旨とするような雑誌が話を通して著作権料なと゜きちんと払うとも思えない。昭和27,8年頃の話である。
ひな遊び・原文 菊見・寛保 卯月・延亨
虫の音・寛延 茶酌女・宝暦 くつわや(遊女屋)・明和
詠歌・安永 蛍狩・天明 湯上り・寛政
※ なぜか、文化の前の「享和」と文政のあとの「天保」が抜けている。
汐干・文化 花見・文政 琴しらべ・弘化
月岡芳年の弟子として明治期に活躍した浮世絵師。
当作品は上代から幕末に至る様々の階層の女性風俗を描いたもので、特に江戸時代をメインとして一枚ごとに「何々頃婦人」と元号が記されているが、そんな細かい時代区分の風俗が描き分けられているかは定かではない。
眺月・上代 白拍子・建久 菖蒲・延応
旅路・元弘 ひさぎ女・文安 物売りの女 侍女・宝徳
見世棚・康正 ショーウインドー 辻君・応仁 夜鷹 手鞠・慶長
遊君・元和 網笠茶屋・寛永 洗髪・正保
※網笠茶屋・遊郭の近くで、顔隠しの網笠を売る店。
浮世絵のタイトルで「何々かせん」という場合、「和歌」の関係の「歌仙」ではなく、「佳撰」 とか各店のスターという「家撰」とかに変えられたりするが、ここでは「歌仙」がそのまま用いられていろのは、画中の短冊か色紙に和歌が書かれているからだろう。
残念ながら私には読めないのだが、多分古歌や当時の文人の賛ではなく花魁たちの自作らしい。だから「歌仙」の語が意味を持つことになるということである。当時のこういうスタークラスは四芸、六芸に通じた相当な教養人だったということである。
現代の芸能界でも、美人だが頭はパーではスターにはなれないのではないか。
※昨日言及した帯のあたりの模様を拡大したもの
絵師のデザイン力もさることながら、無名の彫り師、刷り師の見事さ。