谷根千と呼ばれる地域の店に入ってみました。
料理もさることながら感心したのは接客でした。
あぁこれが「おもてなし」というもんなんだ。
お客様に美味しく料理を食べていただき食事以外のことに
余計な気を使わせない心配りを見せて頂きました。
メニューを持ってテーブルに近づいた蝶ネクタイの
支配人?は「デザートはうかがっておりますが
ラストオーダーですので何かおありですか?」と
斜め後方から尋ねられました。
何も無い旨を伝えると
「これはラストオーダーのお知らせで閉店時間では
ありませんので ごゆっくりお過ごしください」と言って
テーブルを離れていきました。
なるほど
お客様が商品を見ていても説明もせず
お隣さんとしゃべっていたり持て余す時間に
携帯メールや食事をする姿とは違います。
ガムを噛みながらのレジ打ちとは次元の違う
「おもてなし」で間違えなければソレデよくお気に入りとは
会話もするがその他の客には笑顔も見せぬのは
たぶん接客じゃありませんね。
友人の話によるとグループで来店するお客様の商売では
グループのリーダーを見抜きリーダーをメインに
接客サービスをするそうです。リーダーはリーダーの意思で
リピーターとなりうるがそれ以外の人達はリーダー抜きには
来店しないそうです。そんな接客が主流の業種があるんですね。
リーダーには絶大な支持を受けるでしょうが
それ以外の人達には自分がしたと同じように
ソッポを向かれるでしょうね。
誰にでも同じように相手に対して接する接客マニュアルが
あって読んだとしても実行出来るとは限りませんし
マニュアル以前の問題かも知れません。
帰宅途中にイツモのセルフでガソリン入れてたら他の店員さん達とは
違いメーカーマーク入りのツナギを着た初めて見る男性が近づいてきて
割引カードやその店独自のポイントカードを持っているか
尋ねられました。セルフにもかかわらずウインドウが見難いと
話すと早速対策をしてくれて・・・
もしかして男性はスタンドのオーナー?
シテもシナクテも時給が同じならば楽してシナイ・・・
なのにこの人は違う!
「セルフなのにそこまでしてもらえるなんて感激です」
なんて言ったら
「ウチでワイパー交換して頂いたんですから・・・」
この人は時給で働いている人じゃない と思ってしまいました。
以前僕はある展示会場でご自身の出会った全てのお客様に
挨拶をなさっている社長を見ました。
社員は自分の所属する営業所の見知ったお客様にだけの挨拶でした。
社員の方達も一人一人が会社の看板を背負っているのですから
せめて気分だけでも社長になって社員以外は全て
お客様なのですから挨拶スベキと進言した事を
思い出しました。
実行するのは難しい事かも知れませんがなにしろ
僕は厳しく追及他人の失敗!
褒めて育てる自分の才能!主義ですから・・・
(有ればの話ですけどね)
今日はイロイロなトラブルもあったけど
一日の終わる頃に
それらを引きずらずに済む「おもてなし」を受けました。
時に「おもてなし」は料理の味やガソリンの値段に勝る!!