昨日、大阪市内の女性起業家を取材しました。起業家といっても現在は自宅を拠点にフリーとして仕事をしている段階の、゛ユニバーサルデザイナー゛です。彼女は子育てもほぼ一段落、次の自分の核になってくれる仕事を探していたとき、お年寄りや体に障害を持つ人たちが本当に着たい服がないことを聞き、この分野に取り組むことを決めたとか。とはいえ、仕事はデザイン画を描くことではありません。目の肥えた年配の人が満足する極上の天然素材の、いかに(生産地や生地の)情報を沢山持っているかが一番肝要なのだとか。あとは、お客さんの要望をとことん聞いて、それをデザイナーに伝え、ちゃんと出来上がるまで管理します。今の日本はそこそこお金があって体も元気なら楽しめるメニューは山盛りですが、ひとたびハンディを持ってしまうと生き方の選択肢は極端に狭まってしまいます。そんな人たちの声を受けて作り始めた、着ていて楽、それでいて見た目もおしゃれ、という服は(ありそうで)なかなかないのです。今後はこういう志(こころざし)型のクリエーターがもっともっと活躍して欲しいものです。画像はガーゼで作った室内着としても着られるねまき2点。