お良しなさい日記♪

三浦半島からこんにちは!

たまたま図書館で借りた1冊から、まだ読書サーフィン状態がつづいています ③ 「江戸っ子のたしなみ」

2024年06月06日 11時00分00秒 | 読書ホルモン分泌中

 昨年の4月( 2023年 )、仕事で たまたま「百人一首」を扱ったことで歴史・民俗・文化系の読み物に目覚めてしまった私です

 

あれから、写真や絵図が多くて読みやすい 河出書房新社の「ふくろうの本シリーズ」を中心に、ときどき地元の横須賀市図書館で本を借りて読んでいます  ホントは読書が苦手な私です

 

 

 今年のゴールデンウィークには こちらの『図説 江戸っ子のたしなみ』( 藤原千恵子さん編 )を読みました。

【 感動した点 】

★ 生きていくこと自体にいろいろ悩んで、お金も必要だから一生働き続けなくちゃいけない現代人と違って江戸っ子は・・・  偉い人・お金持ちを肯定しつつも、自分は偉くなったり・お金持ちになったりする 自己顕示欲による競争 を望まず、悩まないということを「得」と考えていたようです。貧乏を特別なものとは考えず、まして恥とは思っていなかった。その日生きていくのに必要なお金があれば充分だった。外国人から見ても、人々が満ち足りた幸福感ある表情をしていることに驚いたとか。

 

一例  金を取って客を乗せる馬も駕籠(かご)も、当時は人の徒歩と同じ速度で移動していた。急げば3日早く仕上がる仕事を 逆に3日延ばして丁寧にやる というのが江戸の職人流だった。

 

 人は世間で名を知られるようになれば、その名に引きずられ無理も生まれる。死に際に格好つけようと辞世の一句などもひねる。名もなき多くの庶民は辞世を詠むほど人生を迷っていなかった。( 本文中から抜粋 )

 

 おもしろいと思った~🎶 ワッハッハー いいね 

 

( こういう考えになったのには、もちろん理由があったみたいですけどネッ)

 

 他にもう一冊、江戸文化に詳しかった杉浦日向子さんの著作をまとめた文庫本『杉浦日向子 ベスト・エッセイ』も借りて読みました。杉浦さんは早世されて、とても残念です。


たまたま図書館で借りた1冊から、読書サーフィン状態がつづいています ②「日本の昔話」「日本妖怪史」( 河出書房新社 ふくろうの本 )

2023年08月16日 19時00分00秒 | 読書ホルモン分泌中

  横須賀市図書館で本を借りて読み続けています。

 

本のカバー部分に関連性のある別の本が紹介されていますので、次にそれを借りてみる!という読み方をしています(*^^*)

 

 前回ブログ投稿しました「遠野物語の世界」と「日本の妖怪」のカバーに紹介されていた本へと読み進めました 

 石井正己 著「図説 日本の昔話」

 

 こちらは最初に借りた「図説 百人一首」と同じ著者 石井正己氏が書いた本です。

 

 私のありがたいブログ友達のみなさまが「日本の昔話は何?」と聞かれたら、今 パッと頭に浮かぶような おなじみのお話が満載です!

 「日本書紀」、「御伽草子」などなど、どこに収録されているのかとか、その話の誕生の背景など、詳しい詳し~い解説が書いてあるのです。

 

 

 ☆ いまや「日本の昔話」と言っても、その多くが 本来は外国から入ってきた逸話だということが驚きでした

あの「かぐや姫」ですら、発祥は日本ではないかも???らしいです(「竹取物語」は作者不詳 )

なので、今読む多くの昔話が、昔は多少違ったあらすじだったりしているそうです。

 

 でもまぁ、日本に お隣りの中国どころか、遠くヨーロッパの方の昔話とそっくりな内容のがあることも納得でした

 

 

 

 こちらは 香川雅信 著「図解 妖怪史」

 

 私は「ただ面白おかしい姿をした妖怪」を見ているだけでも楽しかったのですが、奥が深いなぁと思わされました。

 

☆ 古代の日本人が、目に見えないモノが起こす 知らない出来事に対して感じていたこと  それはすべて「鬼」というもので表現していたらしいのです。

 それがいつしか・・・

 ① 良いことは「神」

 ② 悪いことは「鬼」

となりました。もちろん、最初の頃は「神」も「鬼」も、現在 みなさまが知っているような  見てわかる「姿・形」で表現されることはありませんでした。ただの目に見えない「概念」だったそうです。

「目で確認できれば取り敢えず安心できる」ので、そこから 真偽はともかく、有形の怪異へと変化していったのだそうです。

 

 そして、ちっとも怖くない怪異・妖怪に対してはバカにするようにもなっていったとか

 

 

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 ★ わたしの感想 ★

 

 今回、1冊にまとまった たくさんの話を読んでみて、 昔話も妖怪話も、なんとなく「人間優位」「人間が一番偉いんだ」という考え方が感じられました

あきらかに動物を下に見ている感じが 伝わってくる話が多いですね。

 

 よく考えてみたら、亀を助けただけで どうして竜宮城で 豪勢な接待をされるのでしょうか??? 

 

もともと虐めたのは人間なんだから、 

「亀を傷つけて申し訳ないので、わたしが人間の代表として竜宮城で300年間のご奉公をして償いマス!」というのが筋でしょうに

( 初期の頃の本来の話はまるで異なるストーリーです おそらく江戸時代に、寺小屋の子ども向けに「教訓話」へと変化したようです )

 

 

 心から謝るタヌキを逆さづりにして殺したり、「舌切り雀」「おむすびころりん」などなど、人間が迷惑かけてるのに、ぜーんぶ 人間が良い待遇受けすぎ 

 

 「妖怪」の中にも人間に仕える立場の者もいて、それの姿が「醜く描かれた動物」だったりするんですよ!

 

 

 「どんなものにも命と心がある」とか「徳の有る行いをするべき」ということを言いたいのでしょうけれど、そのことに「動物をダシに使うな!」と言いたい

 

・・・と、本気でムキになる私でした、 アッハッハー

 

おもしろかったけれど、なんか納得いかない2冊でした 

 

 


たまたま1冊の本を借りて読んでから、思いがけずに「読書サーフィン」状態がつづいています ① 日本の伝承・妖怪・地獄

2023年08月15日 14時00分00秒 | 読書ホルモン分泌中

 今年の4月に 、仕事の都合で下調べの必要があり 図書館で借りて読んだ「百人一首」の解説本。

 

 それは「河出書房新社」の「ふくろうの本 シリーズ」でした。

 

 思いがけず たいへん興味深く読み終えたことにより、その最初に借りた「図説 百人一首」という本のカバー部分に紹介されていた他の本にも興味がわいた私でした。

 

 写真を撮って印を付けておいた本を、それから楽しく読んでいま~す(*^-^*)v

 

 若いころに知って、これまで四季折々に何度も訪ねてきた 岩手県遠野市。

 遠野の地を有名にした、民俗学者 柳田國男著の「遠野物語」の解説本も借りて熟読しました(*^-^*)

 

 河出書房新社 ふくろうの本 石井正己 著「図説 遠野物語の世界」

 むかーし昔と現在を記録した写真がいっぱい載っていて、とても良い本でした♡

 

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 子どもの頃から何故か大好きな世界、「妖怪・おばけ」「地獄」に関する本もウハウハ大喜びで完読しました(≧▽≦)

 

 河出書房新社 ふくろうの本 岩井宏實「日本の妖怪」

 

 

 

 

河出書房新社 ふくろうの本 小栗栖健治 著「図説 地獄絵の世界」の中表紙 転載

一般民衆に、仏教の教えを絵で説く

( 地獄の世界の絵は、ありえないほどの残酷さで怖かったです )

 

 

 

3冊とも、それまでの私の中の「得体のしれないモノ」の概念に さらに一歩踏み込んだ知識を与えてくれました。

 

長くなってしまうので簡潔に申しますと 

 ☆ 科学的な知識がなかった時代の、目に見えないものへの畏怖の表れ

 ☆ 古代に「支配階級」が出現してきたり、仏教が伝来してきたりした時に、民衆をコントロールするために同じ生活概念や規範を植え付ける必要があったと思われる。( 今だったら完全に人権侵害・男尊女卑だといえるものもある )

 

 とまぁ、こういうことが読み取れる内容でした。

学問が進化して、生活様式・人生というものの考え方も変化してきた現代ですので、多くの人が「神さま」「妖怪・おばけ」「地獄の存在」などに左右されないようになりました。

 でも もしかしたら、状況によっては これからも意識が変化していくのかな とも思わせる興味深い3冊でした

 

 


この連休に図書館で本を借りて・・・①

2023年05月07日 22時56分19秒 | 読書ホルモン分泌中

 今年のゴールデンウィークは、久しぶりに市立図書館なんぞへ行って本を借りてきて読んでました(*^^*)

 

 

 この「図説 百人一首」という書籍。

 仕事で「百人一首」について調べる必要があって、中学生時代の国語の授業以来勉強してみて、仕事が済んだ後にも興味がわきました

 

 百首の歌と作者についての解説のほか、かるたとしての「小倉百人一首」の画像を載せてあったり、歌の解説(諸説ある解釈)、歌の舞台となった場所の風景、詠まれた時代背景などが詳しく書かれています。

 

 わかりやすくて面白いです やっぱり大人になってからあらためて勉強してみると、世界観がわかってきますね。

 

 

 著者の石井正己さんという方は、この分野の解説本をいろいろ出しているようです。

 

 私は若い頃から大好きな「遠野物語」の本と、、、

 

 

 著者は違うけれど、 小学生の頃から大好きな この手の2冊をぜひ読んでみたいと思いました 

 

 お良しちゃんて、ちょっと変わってるぅ

 

 

 他にも借りた本を読んだことで、不思議な出来事がありました それは次回に

  次回に続けた記事はこちら