そぼ降る雨の中にそびえる、634mの東京スカイツリー
8月30日・・・、私は今 スカイツリーがある押上に向かう 京浜急行線の電車に乗っています(T_T)
つり広告の「三浦半島 for You」の文字をうらめしく眺めながら、三浦半島とは反対方向へと進んでいます(T_T)
8月7日の猛暑の中、近畿日本ツーリスト・クラブツーリズムさんのバスツアーに参加し、最後に東京スカイツリーに寄った私。
帰りのバスがスカイツリーの駐車場を出て、あとは横須賀までのんびりゆったり過ごすだけだ~ とホッとし、夕飯に買った(スカイツリーソラマチ食品街最安値)500円のお弁当を取り出した瞬間
っわぁーっとぉ 無い無い無い無い なぁーい!
家から持ってきた お気に入りの手ぬぐいがありませぬ~
お祭り大好きな私は、汗を瞬時に吸って 乾きも速い 日本手ぬぐいを常時持ち歩いています。このバスツアーでも、江戸の町にふさわしいと思った柄のを持ってきていました。汗をぬぐったり 食事時に膝の上に敷いたりと、朝から大活躍してくれていた その手ぬぐいの姿が、カバンの中などどこを探しても見当たらないのでした
「首にも巻いてないなぁ・・・、スカイツリーのどこかに落としてきちゃったんだなぁ、あ~ん もう30年以上使ってきた お気に入りなのにぃ」
( 今思うと、そんなに大事なものをなぜ選んで持ってきたのか? )
あんな巨大なスカイツリータウンで落とし物なんて、戻ってこないだろうなぁ 悲しい~。・・・と思いつつも あきらめきれない私は、「東京スカイツリー 落とし物」で検索をかけてみました。すると
「スカイツリー落とし物センター」という所が存在する
傘を忘れた人が、無事に戻ってきたことをブログに書いている
これを知った私は、ダメ元だけれど もしかして という期待感もこめて、「スカイツリー落とし物センター」に電話をかけてみたのです。
「8月7日に、どこかへ忘れてきたようなのですが、届いてませんでしょうか?」
すると
電話口のおねえさん 「どのような色柄で、何か特徴がありますか?」
・・・・・ 電話口から離れたようで、ちょっとの沈黙・・・・・
ほんのちょっと待っただけで すぐ電話口で再確認してくださったおねえさん ありがとう
おねえさん 「取りに来られたら窓口で 緑色の30番 と言ってください。お渡しが早くできますので。」
私 「緑色のさんじゅうばん!ですね! どうもありがとうございます、ありがとうございます、お手数をおかけしました」
信じられない・・・あるみたい すごーーーーーい! やっぱり天下の観光地 世界に誇る東京スカイツリーです~
どれだけの落とし物・忘れ物があると思いますか? 思いつきませんが、ちゃんと管理してくださっているのでした。
ただし、保管期間は1か月。原則来場しての受け取りみたいです。地球の反対側からお越しの方はどうするのかな???
というわけで、やっと時間ができた8月30日の午後に、お良しふたたびの 東京スカイツリー詣でと相成ったわけでございます
京浜急行線直通 都営浅草線の「押上」駅はものすごいことになっていました!
出口があちこちにあるようですが、スカイツリーへ行くには 一度も屋外に出ずに 地下改札口を出ます。と、もう目の前がきらびやかなお土産ストリートみたいになっているのです!ものすごい人出です。 自動改札を一歩出たら10歩も歩かずにすぐに右折、エスカレーターを上ります。
ここでイベントチラシを配っていたおねえさんに「落とし物センターはどこですか?」と尋ねると、詳しい道順を教えてくださいました。「その先は複雑なので、総合案内所がありますから そこでまた聞いてくださいね」と言う。
エスカレーターを乗り継いで地上が見える階まで上がってきたら、総合案内カウンターがあるので またおねえさんに伺う。即答でご親切に教えてくださいました。いやぁ本当に スタッフのみなさんは細部までご存知でビックリです!さすが天下の観光地 世界に冠たる東京スカイツリーざんすね!
( ところで、総合案内のおねえさんの一人は、なんだか 妙な笑顔のしつこいオヤジに捕まっていたよ )
日本人・様々なお国の老若男女が闊歩する 混雑と喧噪の1階フロアの端っこに、エレベーターホールがあります。そこの壁に重々しい扉があり、
「落とし物センター」と書いてありました。
扉を押し開けると、二番目の写真のような 灰色と黒色の世界へ踏み込みます 別世界です
「 ← 左に曲がれ 」か・・・。
すると受付け窓があります。 まるで警察署の窓口みたいな雰囲気で、制服のオニイサンが「はい、どーぞ」
まずは本人確認です! 身分証明になるものを取り出して、恐る恐る差し出すお良し。
私 「あのぉ・・・緑色の30番って伝えてくださいって、電話の方に言われました」
係りのオニイサン 「はい、中でお願いします」 中の人に向かってオニイサン叫ぶ →「緑色の30番ですー!」
なぁんと! いつの間にか もっと屈強なオジサンが扉の外に来ていて、ギィ~っと開けて私を中に案内してくれました。
落とし物センターだという部屋の中は、 えーっ!?と驚く、東京スカイツリー 総合中央指令室みたいな場所でした!
あんまり詳しく書くと怒られちゃうかもしれませんが、ほら、テレビでよく見かける「NASA とか 種子島宇宙センターとか」のモニターが並んだ場所があるじゃないですか? まじまじと見たわけではありませんが、あのような感じで 警備員さんのゴツイ制服を着た方々がたくさんいらして、私はすごく緊張してしまいましたよ おねえさんが私の手ぬぐいを取りに行っている間も、体が固まっちゃって まったくキョロキョロできませんでした。だって、みなさんキリッとしていらして、必然的にこっちはピリピリモードになっちゃいますよ。
あった・・・
おねえさんが手に持つビニール袋を一目見た瞬間、「わっ、あった!」と小声が出てしまったお良し。
話には聞いていましたが、スカイツリー落とし物センターはすごいです
書類にサインして、おねえさんが身分証明書の種類・番号を控えて、かんたんに無罪放免と相成りました~
聞けば、私はスカイツリーに上るエレベーターの入口で 手ぬぐいを落としていたとの事。スカイツリー内はエアコンが効いていて汗をかかないから、手ぬぐいも必要なかったし、落としたことにも気づかなかったようです。最後に寄ったトイレで、あれ?と思ったのですが、帰りのバスの集合時間が迫っていたので、たぶん 風が噴出する機械で手を乾かしたのだと思います。
長々と つまらない顛末記を書いてしまいましたが、無事に戻ってきたのでほんとうに嬉しかったです。もっと大切にします
お世話をおかけしました、以後 気をつけます。と、落とし物センターの人達に謝ってきました
はぁ~驚いた、もう二度と来たくないわ。
えへへ せっかくまた来たのですから、これですぐには帰りませんよ。スカイツリーには上りませんが、恒例の儀式をやらないと!
「続・番外編 ただでは帰らないお良し、押上の街へ繰り出して 地元の人とお話する」 へ続きます
さすが天下の観光地、世界にとどろく東京スカイツリーの落とし物センターのお話でした