小笠原諸島旅行の記事を連載中なのに、ここで`サブリミナル効果’ みたいに、三浦半島のことを割り込ませます~
この写真、雲がきれいでしょ。
5月27日(土)、タウン誌に掲載されていて偶然知った、三浦市にある「劔埼灯台」の特別内見会と岩礁散策 という、「三浦史蹟名勝振興会」さんが主催して実施してくれた、たいへん貴重なイベント(・・・イベントと呼んでいいのか・・・語彙の乏しいお良し、良い表現ができない悔しさつのるばかり・・・)に、ワクワクして出かけてきました
結論から申しますと、とーーーーーっても良かった 行ってよかった、その2です
では、出発からいきますです
京浜急行の三浦海岸駅前に集合!
「20人ぐらいかな?」 なぁーんて、またまたお良しの甘い考えは、「100にんー」という驚きの情報で、早くもひっくりカエル
「最初、50人で募集しようとしていたのですが、80人ぐらいぱぁーっと応募が来ちゃって、せっかく来てくれるというのに断るのもどうかなぁ・・・と思いまして、全員参加として最終的に百人ぐらいになりまして。」と、主催者の方。
京急バスさんもありがたく協力してくださり、2グループに分けての行動となりました。
お良しは、時間前に到着したので、最初のグループになりました。
行先は、上の写真の中で、一番右下のほうですよ
ここでちょっと、地図の右上を注目していただきたいのですが。
三浦市のマークが青地に白で描かれています。これは、三崎港で水揚げされる ‘マグロ’ をかたどったものですよ~、2匹(頭?)並んでいる形がわかりますでしょうか。
劔埼行きのバスの終点を下りると、10分ぐらい畑の中の道を歩きます 40人ぐらいが一グループ。振興会の方々が数名ついてくれています。興味深い、いろいろなお話を聞かせてくれます
三浦特産、キャベツ畑~
ほどなく、劔埼灯台のお姿が見えてきました お良し、昔から見慣れた風景ですが、久しぶりでごわす
おやぁー??? 隣の鉄塔、無かったような・・・ 平成30年から本格運用される、最新型レーダーだそうです。搭載されているカメラで、船の側面に書いてある船名も鮮明に見えちゃうそうです!
つるぎざきとうだい
ご到着! うわぁー!? こんなに人がたくさんいるのは初めて!
ふだんはぜーーーーーったいに入れない、灯台の中を見せてくださるのです うわーい、わい
最上階では、大きな目ん玉が お出迎えー
劔埼灯台のレンズは、5段階あるレンズの等級のうち、上から2番目の ‘2等レンズ’ というもので、光達距離(灯台の光が届く距離)は、白光も緑光も、なんと32km だそうです!
海上保安庁の職員さんが説明してくださいまして、灯台の光は、光自体の明るさではなく、レンズが重要なのだそう。「大型フルネルレンズ」という、正倉院の作りに似た、細いレンズの重なりで、強い光を放っているのですって。
写真でわかりますでしょうか??? 一枚のレンズではなく、何枚も組んであるのですねー!
この2枚並んだレンズが、向こう側にもう一組あり、合計4枚で、クルクル回りながら、毎夜、灯台としての役を果たしているのです。
(毎30秒に、白2閃光と緑1閃光)
三浦半島といえば、代表的な灯台(沿岸灯台)が3つあり、城ケ島灯台と観音崎灯台、と劔埼灯台。
城ケ島灯台は、相模湾側を管制していて、観音崎灯台は劔埼灯台に導かれて東京湾に入ってきた船舶を、さらに湾内に導く役、ということで、まずは劔埼灯台が、出船入船を誘導している!という重要な沿岸灯台だということを知りました。
三浦半島3灯台の中でいちばんひっそりと存在している感じでしたが、やっぱりその役割からして、海に突き出た‘果ての地’ に立っているんだと感心しました
「灯台」とは、`航路標識’ のことで、船の誘導をお仕事としているのです。
長さ50m以上の船舶が監視対象ということで、東京湾には一日520隻のそういった大型船舶が航行しているそうで、小さな漁船も含めると、どんだけ~ の数になるのでしょうか
お良し、いつも気になっていたことを、海上保安官さんに質問してみました。
「そんな過密地帯の東京湾を、久里浜ー金谷間を横断している東京湾フェリーは、どうやって安全航行しているのですか???」
「それは、観音崎にある、東京湾管制センターで、一般船舶に、東京湾フェリーが横断しますよー。と、注意喚起するんです。」
ということでした。にゃぁーるほど! 一回も事故がない東京湾フェリー。ごくろうさまです お世話になってます
東京湾内での航路上では、制限時速が12ノット(時速に直すと、1・8倍してください)に制限されているそうです。
久里浜港から出たおがさわら丸は、航路上を走らなかったので、東京湾内でも、全速で航行したそうです。だからすごーく速かったんだなー
レンズを回している駆動部 すごい丈夫そうな歯車
このレンズ室は、ガラス張りで、下の方に見えている、スケスケの鉄の板だけの足場で、怖いのなんのって
すぐに下の階に下りて、手すりのある展望デッキのようなところで、景色を見ました。
カメラを北側(東京方面)から振ってみます
遠くに、お良し宅方面の、三浦富士・武山山系が見える
右下は、あとで行く「間口漁港」
画面 ひだりはし、千葉県館山あたり。突端に立つ、「洲崎灯台(すのさきとうだい)」と結んだ線で、東京湾の入り口を照らしているんだそうです 洲崎灯台も、すんごいところに立っていますよ 洲崎灯台 紹介ウィキペディアへ
東京湾の出口。むこうは太平洋
(ここで、おがさわら丸でここを出て行ったのだ!と思い起こす)
富士山も見えましたぁー 雪が少なくなっている~ 頭だけでも見えてくれて、きっれーい 感謝
下りてきまして、いいお天気に映える、白亜のお姿にほれぼれ
ガラス張りの最上階に、見学者さんがたくさんいらっしゃるのが見えます。こんな光景は初めて!
カメラを構えるオジサンの前にある手すりは、低いから寄りかかっちゃダメだって。安全のためロープが張ってありました。
海上保安庁の各種制服を着て、記念撮影してくれるサービスも いいですねぇ
早く見学できた人は、ちょっと時間があったので、みなさん灯台のまわりで、景色を見たり、写真を撮ったり。
お良し、お得意の、航行する船を観察
LNG 液化天然ガス! を運んでくれている大型船。日夜、どうもありがとうございます。
石油タンカーに似ていますが、ちょっと違います。でも、大きな大きな船です。
背景に見えている山は、お良し宅前の海岸から見ると、包丁型に見える、千葉県房総半島の「鋸山(のこぎりやま)」。ここまで南に来ると、とんがった姿に見え、違う山みたいです
第1グループは灯台を後にし、明治4年に初点灯したとき、そのままの石畳を歩いて、下の岩礁散策へ。
劔埼灯台のあたりは、このような植生です。 小笠原ほどではありませんが、南っぽい
海風が強いから、木は生えず、草も一方向に倒れている崖。
散策が楽しめるように と、主催者さんがちゃんと、大潮の干潮の日を選んで、この見学会を開いてくれました
海上保安庁の方曰く、「今日は、ここは風速10m/hはありますから、下の岩場は波が高いでしょうから気をつけてくださいね。」
ほんとに、白波が立つほどの海上ですが、潮が引いているので、先まで行かなければ安心です。
そう。三浦半島は、日差しは強い日が続いていますが、毎日、海からの ‘冷涼な風’ が吹いていて、日陰では非常に快適です
潮が引いて、ふだんは海底の海藻も、お日様のもとにこんにちは!
これ、食べられるんですって。
ハゼの小さいのが、いっぱい取り残されている。でも、温かい海水で、気持ちいいのかな?
海藻の中は、貝や魚、ヤドカリなどの、ゆりかご
振り返ると、こんな感じの地層が。小笠原諸島の赤土とは違いますが、三浦半島も、海の中だったり、隆起したり、上下逆転したり、と、地殻変動を経験しています!
お良しの、偏光サングラス越しにみると、海底まで見えます。
龍神様のほこら
行く手
こんなところも上って、岬を回ります
振り返ると、今来た、「夫婦岩」
劔埼の名前の由来
奥に、白い ‘防波堤灯台’ が見えていますよ。
劔埼(つるぎざき)は、「神奈川景勝50選」の一つで、三浦半島には4つあるそうです。
お昼時。 漁港に、漁船が帰ってきました。
「防波堤灯台」って、入船から見て、左にあるのが白色で、右に見えるのが赤色なんだってー!初めて知りました。
2色あることは気づいていましたが・・・。白い灯台が見えたら、その右を入るってことですね。赤なら、その左側を。岸が見えていなくても、灯台が見えれば、入港できる!
足元には、これはもしかして、寒天ところてん の海藻???
一列に並んでいるので、ここまで波が来たってことです。
砂は、ほとんど貝!です。素晴らしい 劔埼は、三浦半島の小笠原だー
(私も、小笠原 小笠原 って、いつまでもしつこいですネ)
劔埼灯台の頭が見えています
昔懐かしい、たこつぼ なんぞ見ながら、
間口漁港まで歩いてきて、第1グループの一部のわれらは、松輪漁村センター というところの玄関口をお借りして、お昼ごはんを食べました。
お良しの食事。サンドイッチと、昨晩の残りご飯の、雑穀米おにぎり。
植物図鑑のコーナー
ハマボッス
テリハノイバラ
これはー・・・名前を忘れました いただいたパンフレットにも載っていない・・・。 でも、藤の花を逆さにした感じ。と解説がありました。
ミヤコグサ
岩礁の花は、風雨に耐えるのか、小さくて可憐なものばかりです
主催者さんの、最後まで楽しませるお話を聞きながら、バスで帰路につきました
(この路線は、『岬めぐり』という曲のモデルとなったバス路線です )
三浦海岸駅から歩いて帰宅。海岸では、南西の風に乗って、ウィンドサーフィン
とっても詳しくて楽しいお話を教えてくださった主催者の方々。ほんとうに、私たちに、三浦のことを知ってもらいたい という気持ちがひしひしと伝わってきました。
専門家にも来てもらって、いたれりつくせり。安全面も、利便性もちゃんと考えつくされた、最高のおもてなしだと思いました。
どうもありがとうございました。そして、遠くからいらしてくださったみなさま、三浦半島へようこそお越しくださいました。
80代と思しき方から、ヒトケタの歳のお子さんまで、同じ目的のいろいろな人が集って(つどって)、そんな光景がとっても居心地よかったです
また、来てくださいね! お待ちしています
またまた、日常から離れた時間を過ごせて、楽しかったです
劔埼灯台 日本の灯台 紹介サイトへ飛ぶ
はい!毎度おなじみ、おまけの写真のコーナー
三浦海岸駅前では、毎月第2・4土曜日は、「わいわい市」という、山の幸・海の幸&三浦海岸付近のお店の食べ物、フリーマーケットが出る、市場が開かれるのです。ちょうど灯台から帰ってきたら、駅前でまだ少しお店がやっていて、お良しは、この、`マアジの干物’ を一枚150円で買い求め、夕飯のおかずにしました。
色も良く、まあるく大きくて、美味しそうだったので
身も、こーんなにふっくらと、厚かったです!
灯台見学を終えた人たちは、まっすぐ駅の改札口に行ってしまいましたが、お良し、「わいわい市」をやっていることを知らせたかったのが、唯一の残念でしたかしら・・・。でも、本来ならば、もう終了している時間だったかもしれませんが、地元の海産物を見てもらいたかった気持ちです。
劔崎灯台 空撮映像 をみつけました。変なサイトではないようです。
合わせて、三浦半島の突端、城ケ島灯台 もどうぞ 城ケ島灯台 空撮映像
灯台で、頭に乗っかっている風見鶏みたいなのが好きです