2018年2月17日、千葉県館山市「館山夕日桟橋」に接岸している 東京湾フェリー「しらはま丸」
(この写真は、東京湾フェリーさんのフェイスブックから拝借しました)
<前編>からの続きです。お読みいただきありがとうございます!
ふだんからいろいろな企画を組んで 小さな船旅と思い出深い出来事をくださっている東京湾フェリーさん。ご存じのとおり、神奈川県の三浦半島(横須賀市久里浜)と、千葉県の南房総(富津市金谷)を40分で結ぶカーフェリーです。海上保安庁の方のお話によると、2017年5月現在で、全長50m以上の(海上交通センターの監視対象の)船舶が一日540隻通るという海域を`横断!’ しているのです!! 高速道路を突っ切るような大変なことだそうで、でも!開業以来 無事故 です!
で、今回のクルーズ『船上から望む房総半島クルーズ』&『春の南房総サイクリングツアー』は、超・超寒い今年の冬にしては暖かい日和に恵まれての旅路になりました (でも気温高めだと景色が霞みます。景色をとるか、快適な気温をとるか?悩むところ・・・)
9:10に久里浜港を出発した船は、房総半島の沿岸の景色を楽しみながら、10:40頃 「鏡ケ浦」という名にふさわしい 青く穏やかな館山湾に入り、「館山夕日桟橋」に到着しました! そして、南房総のみなさんの温かい歓迎をうけました
桟橋のあちこちから、「ようこそ、南房総へ」「ようこそ!館山へ」という大きなお声が上がっていました。
こちらこそ、ありがとうございます
ご近所の方でしょうか?小さなお子さんを自転車の前座席に乗せて見に来てくださっていました。
高齢とお見受けする方も、海岸からおよそ500mもある桟橋を歩いてここまで来てくださって、ほんとうに嬉しいの一言です!
ここで「春の南房総サイクリング」のお客さんは自転車とともに下船 館山よりさらに南の白浜などを回って、最終的には東京湾フェリーの房総半島側の乗り場 金谷港まで自力で(楽しくサイクリングして)戻って乗船して帰るのです
いってらっしゃ~い と、市民のみなさんが暖かい拍手を全員に送って 送り出していました。
館山夕日桟橋の海は、このような美しい色をしています!
館山城を望む方向は、太陽の光で キラッキラ輝いていまして、温暖で明るく穏やかな土地 館山そのもの!という感じでした
館山城(千葉県館山市) 里見氏の最後の居城です。現在は城山公園として整備されており、模擬天守(館山市立博物館分館)が建てられています。里見氏に関連した資料や 館山城遺構出土品が展示されています。
お良しの個人的感想として補足しますと、天守閣からの眺望は最高に素晴らしいです 城内は四季折々に美しいです。
夕日桟橋に背を向けて 太平洋の方向を見たところです。
館山湾からは三浦半島は ずーーーーと北の方なので全然見えません~。
写真の右端に見えるのは、先ほど通過してきた 大房岬(たいぶさみさき)
左は沖ノ島かしら?
沖ノ島(千葉県館山市) 面積約4.6ヘクタール、周囲約1kmの陸続きの小島(陸繋島)で、南房総国定公園内のこの島は、約8000年前の縄文海中遺跡や世界的に注目されている北限域のサンゴを含む貴重な自然が残る無人島です。
(以下、解説文はこのツアーでいただいた資料を正確に転載しました)
湾の南側には、造船所らしきところが見えまして、ぱぁーん ぱぁん、カァーン カァン!という鉄板を叩く音が聞こえてきていました。
造船所の真ん前で子供時代を過ごしたお良しには、懐かしい音の風景でしたしみじみ・・・。
しらはま丸の最上階の甲板で着岸を見守ったお良しは、階を二つ下りて より近くから桟橋の風景を見ることにしました。
次々に出発していくサイクリストや迎える館山のみなさんのお顔や声が良く聞こえます。
すると、一人の女性がお良しの真下に寄ってきて話しかけてきました。
館山市民の女性 「降りないんですかー?」
お良し 「はい。自転車の人以外は降りられないんです。」
市民 「そうなの?」
お良し 「私たち遊覧だけの人は残念ながらダメなんです。」
市民 「降りて ぐるっと観光してくれるのかと思った・・・。じゃあこれから ずーっと金谷の方へ行くわけですか?」
お良し 「はいそうです。館山は主人の田舎が近いので、何度も来たことがありますが、海から見たのは初めてです!ほんとうにいい所ですねー!また、電車で来ます」
市民 「いいところでしょう? こっちから(海から)来るのもいいでしょ・・・・・」(あとはつくづく残念そうなお顔)
その後も、お良しとも話してくれたこのオトーサンと、同じようなお話が続き、
オトーサン 「館山って いいところだねぇ!前に来たことがあるんだけど、また来たいねぇ!」
市民 「そうですよぉ・・・。」
(お二人の会話の感じを伝えたいので、あえてお顔の表情を隠しませんでしたが、ごめんなさい。捜し出して問い詰めたりしないでください、おねがいします)
私たち、つくづく別れを惜しんでしまった・・・という感じでした
まさか そんなふうに言われるとは思いもよらなかったので、お良しは すまない気持ちでいっぱいになりました。
お良したちを降ろしてくんなまし~ 帰りはJR内房線で帰りますからぁ! フェリーの地元 金谷でちゃんと買い物しますからぁ!
(フェリーは定期船なので、この場所にいつまでもとどまってはいられない身なので仕方がありません) あ~あ・・・。
東京湾フェリーのフェイスブックからの写真。なぁーんと、ちゃっかり お良しが写っています!
お騒がせしてすみません (とくに騒いでいませんが)
40分ぐらいいましたかねー? お名残り惜しく、フェリーはふたたび旅の海へ。
さようならぁー!!!!! おもいっきりの感謝の声を残して、お良しは涙の出航
暖かい気候と温かいおもてなしのお心。とにかく穏やかで青い碧い館山の海
いつまでもいつまでも、見えなくなるまで大漁旗を振っていてくれました。
それにしてもきれいな海です~ いやぁ、よかったなぁ・・・ 館山夕日桟橋。
遠ざかっていく館山の町
まだ、夕日桟橋が見えていました。
フェリーは行くよ、どこまでも!
大房岬(たいぶさみさき)を回って、北上。来る時よりもさらに房総の海岸線に接近して 海上からの眺望を楽しみます。
サイクリングのお客さんを降ろして、人が少なくなってのんびりムードになった甲板。
いいお天気で良かったなぁ♡ 日頃の心がけのいいお客さんばっかりだったんだなぁ。そして、朝お参りした「みなと地蔵さま」のご加護だなぁ、きっと!
右側の陸地の奥に、二つの`こぶ’ がある山が見えますか?
富山・とみさん(千葉県南房総市) 『南総里見八犬伝』の舞台となった、房総低名山349.5mのひとつです。作品の中では「とやま」と呼ばれ、里見家の娘の伏姫(ふせひめ)と愛犬八房(やつふさ)がここ富山に住んだとされる「伏姫籠窟」が山の西側にあります。
来るときと同じく、浮島に接近
三浦半島と同様、地層がこんな感じです!
浮島の北側に、三浦半島の海岸からもハッキリと見える まぁるい小山があります。
あぁそうかぁ、この山かぁ。 と思ったのは、このあたりの道路を車で走っていてよく見ていた所だったのがわかったからです。小山の上に、お城みたいな建物がありますよね? 主人の弟が言うには、普通の人が住んでいるのだとか・・・。ホントかなぁ???
道路から見上げると、けっこう高ーい所です
鋸山(のこぎりやま)を、いつも三浦半島から見ているのとは反対の角度から見た姿。
鋸の歯が、まったくの反対向きです! 初めて見ましたよ~ 感激
鋸山の山頂付近の、なんだか空中回廊みたいなものが見えます・・・
今は 館山自動車道という立派な道路が内陸に出来ましたが、この海岸線の道路も現役。
でも、切り立った山の下を通るので、こういう狭い貫洞みたいな場所もあり、自転車にはすごーく怖い道です
ふたたび三浦半島が見えてきました。
房総半島に比べると、高い山がなく、ぺっちゃんこな地形ですねー。(ぺっちゃんこ → 平たい)
遥かに、城ケ島と城ケ島大橋
ふだんお良しがちょろちょろしている場所は、このあたり一帯。
南下浦と北下浦地域を望む。 写真の 矢印↓ の ところを境に左側が三浦市の南下浦地域です。
愛してやまない いい所です♡
久里浜港付近も見えてきて、「帰ってきたな・・・」という気分になりました。
金谷港が目前に
すると、カモメがお迎えに。
一羽と目が合ってしまった・・・(-_-;)
しらはま丸は、赤灯台を右手に 金谷港の中へIN!
狭い湾内で方向転換する船のスクリューが巻き上げる食べ物を狙って、海面すれすれに飛びまわるカモメたち
キッチリ接岸の技を、みなさんが見守ります。
金谷港に無事帰還した チーバ君「しらはま丸」 素晴らしい旅をありがとう、ごくろうさまでした!
まだまだ今日はお仕事が続きます。
しらはま丸は夏に納涼船をやるので、甲板の天井がこのように南国風です~
金谷港で下船して散策・お食事しても良し、降りずに帰ってもよしということでしたが、このクルーズ代金3300円の内、1000円は金谷の町にある提携店でお食事ができるクーポンとなっていたので、お良しは渡された地図を頼りに散策に出ました
でっもー・・・ 港の外の幹線道路沿いのお店はどこも混雑していました。バイクでツーリング中のオニイサン達とかが、お店の外でいっぱい待っていたりしていまして、お良し以外の船のお客さんも「うわぁ・・・残念だなあ。もっと遠くへ行ってみようか。」などと言って歩き続けていました。
そんじゃ、金谷港へ戻って、フェリーの食堂へ行こうや!と考えて、ひとまず金谷の町なかを見て回ることにしまして、JR浜金谷駅の方へ行ってみました。
長くなってきているので、一旦ここで区切ります
<後編> へ続きます。
お読みいただきありがとうございました。
2018年3月14日まで、久里浜港に にっぽん丸が入港しているようです 東京湾フェリー Facebookへ