再び 旧陸軍桶川飛行学校のこと(3)
四年前に復元前のこの場所をブログにアップしていました。
この時と感じ方の違いなどを中心にアップしています。
どうか昔の記事も参考にして下さい。
[カテゴリー]「旧陸軍桶川飛行学校のこと2016」
https://blog.goo.ne.jp/photo884/c/ca1f6d376fc50e11ca970b202ee59c00
現在、ここの名称は「桶川飛行学校平和祈念館」といいます。
この場所は、元は陸軍の下士官操縦学生の基本操縦教育を行っていましたが、
戦況がひっ迫した1945年(昭20)、
特別攻撃隊の訓練基地となった場所です。
以前の展示物は、見る側が展示物のほこりからさえも、
当時をくみ取ろうとして見てましたが、
今回はそれが伝わりにくいのです。
楽譜と楽団があればだれでも同じ音楽が奏でられるわけでないし、
食材とレシピがあればだれでも同じ料理が出来るわけでない。
同じことがここの展示で感じたのです。
何なのか、プロジューサーの想いの差・・
前の展示には伝えたいものが、言わなくてもビンビン伝わって来たのです。
建物を出て駐車場に行きかけた時、
以前からの「語り継ぐ会」の方と思しき人が居たので話しかけますと、
四年前にもお会いした、「旧陸軍桶川飛行学校を語り継ぐ会」の事務局長の方でした。
私は今見た感想を思い切りぶつけました。
その方も分かっていて、開設にあたって、市と「語り継ぐ会」とのコンタクトはなく、
建物の展示がメインで、歴史的資料によるストーリ展開はないとの事でした。
私は何よりもかつての建物が、あのまま土になってしまわずに
生まれ変わったことを喜んでいます。
今私たちは新型コロナウィルスという時代の空気の中に居ますが、
この資料館は戦争というすべての国民を巻き込んだ、かの時代の空気を
皆に伝えていく施設としてもっと中身が充実してほしいと願っています。
そのことが分かっていらっしゃる「語り継ぐ会の」
皆様のこれからの御奮闘を応援いたします。
https://www.saitamaken-npo.net/html/report/ky/H30_7_NPOReport.html