トレーニング田んぼ歩き
「あれ、お父さん食べちゃった?」
「食べないよ」
「私食べてないもん」
「食べてないよ」
「うっそ」、「食べてないよ」
朝食は私が用意した。
一つのお皿に盛ったミニトマト。
食べるのが早い私は、一番粒の大きなのを
最後にカミさんに残した覚えがある。
朝のNHKドラマを二人して見ている間の出来事である。
食べた意識はないが、絶対かと言えば自信がない。
二人きりでは結論の出ない問題。
この先は二人して認知症呼ばわりしかない。
二人して口をつぐんだ。
もう足掛け三年になるだろうか
我々のトレーニング田んぼ歩き。