ricetta della vita

イタリア料理教室「COMODO」主宰 
美味しい話をしましょう

9月12日 オルチャ

2009-10-23 | イタリア滞在記
日本からネットで申し込んでおいたオルチャへのツアー。ネットの情報だけで信用できるのか少々不安もあったが、maritoの泊まっているホテルへ向かう。すでにガイドのTomokoさんとmaritoがホテルの前にいて私が先にFirenzeに来ていることなどを話していた。おかげですんなりとコミュニケーションがとれそうだ。

9時に出発し、運転をしてくれるのはだんなさんのGianni。よく喋っていた。もちろん手をハンドルから離して。最初は私がこちらに来ていることなどが話題の中心だったので、車の中はイタ語だらけ。maritoは何のことかわからない状態!時々、Fotoポイントがあるたびに車を停めてくれる。といってもどこもかしこも絶景だらけ!

11時すぎ、Pienzaに到着。車を降りたらきっとチーズの香がするという話だったが。本当だ。町は本当に小さくてみんな知り合いで悪いことなど起きなさそう。広場の前が教会で市庁舎もそこにある。教会では結婚式が行われているようで、大きなリボンをつけた車があり、着飾った人たちの姿も見られる。ツーリング(?)の自転車軍団(ほとんどおじさん)が休憩したり写真を撮ったりしている。観光客は多いがアジア人の姿はない。ちいさなポスターのようなものを見て、ここがチーズ投げをする町だということを思い出した。そういえば、NHK1200㌔縦断でも見たなあ。メインストリートの奥まったところで、ペコリーノを買う。お店のおばちゃん迫力あった。Gianniからこの子はイタ語がわかるからみたいなことを言われてしまう。私たちが買ったのは6~7ヵ月熟成したものだって。日本で買うとペコリーノは塩気が強いけれども試食したのはそんなことなかったよ。

Gianniから今日はイタ語を話せてうれしいときく。なんでも、お客さんを車に乗せるとなかなか会話がつながらないらしい。確かにそうでしょう。単語が少しわかっても会話を楽しむところまではいかないはず。私もがんばって話したよ。自分から話題も振った方がいいと思って自転車のことなんかもしてみたり。Gianniと違ってウチのだんなさんは無口なもので!

12時をまわったぐらいで昼食をとるためにモンティキエッロへ向かう。レストランのテラス席を予約したけれど、目の前が工事中で申し訳ないと言われたが、全然問題なかった。むしろ前菜が運ばれたら、私たちの席にだけ蜂が3匹も飛んできてそっちの方が困った。前菜は、生ハムやサラミの盛り合わせ、レバーとカルチョーフィのクロスティーニ、メロンだった。クロスティーニは美味しいし、コペルトのパンもガーリックトーストを割ったもの、胚芽入り、そして普通のトスカーナパンの3種類。Piciはトマトソースとだちょうラグーの2種類。トマトソースは酸味が強くピリッとしてなんて美味しいんだ。ラグーもPiciによくからんでいる。続いて、ラビオリは中がほうれん草とチーズでトリュフがスライスしてある。なんともいえないいい香が辺りに漂う。ドルチェはビスコッティとVin santo。maritoがこれにはまった!酒の方にはまったのね。すぐ目の前がオルチャの大地で、余計な雑音が一切しない。本当にぜいたくな時間だ。

ワインで有名なモンタルチーノへやって来た。ブルネロ・ディ・モンタルチーノを1本ぐらい買ってもいいと思ったが、時間がなくなってしまった。城壁にまず登り(わかりにくいが店があって、そこから登れる。1人?4はいい商売だ!)、上から写真を撮るにはいいポイント。ちょうど少し雨が降って、虹が出た!イタ人の男性が離れた位置にいた彼女に向って、「虹が出てるよ」と叫んでいた。町歩きを始めると、雨が強くなってきたので教会のあたりで雨宿りをした。建物に邪魔されず半円の虹を見たのはいつ以来だろう!


Dsc01842Dsc01907Dsc01871Dsc01866Dsc01873Dsc01877Dsc01884Dsc01885Dsc01887Dsc01889Dsc01913Dsc01939


Dsc01940