Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

グルダは真実のみを語るのか?(No.1831)

2011-04-14 20:21:00 | 作曲家兼ピアニスト・グルダ(1930-2000)

MPSからグルダのドビュッシー前奏曲全集がリリースされた!


 これは、グルダ以外の誰もが思いもつかなかった「奇襲」であった(爆
DECCA とのトラブルは十分に「業界」には有名で、Amadeo, Concert Hall, PREISER の3小レーベル以外は、10年近く「大レーベル」はグルダの録音を避けていた。おそらく「グルダが無茶苦茶」言った、と推測される。グルダの公式見解だけを読んでいると「悪いのはDECCAだ!」となっているのだが、まず99%「グルダが無茶苦茶言った」のが原因だろう。1958年のことだから63年も前! 当事者は全員天国に行ってしまって会議をしているかも知れないが(爆


 ジャズの2枚は「クラシック界の録音関係者」には全く無視されたようだが、DECCA にも(モノラル録音時代に)録音&リリースした ドビュッシー前奏曲全集が出たのには仰天したようだ。

古巣の DECCA が「ウィーンフィルとのベートーヴェン協奏曲全集」録音を持ちかける大成果


を挙げる。「専属契約時代(1947-1958)12年間でウィーンフィルとの録音は3曲(ベートーヴェン協奏曲第1番、ベーム指揮、他2曲)」のみだったことから類推すると格段の待遇である。モーツァルトやショパンやR.シュトラウスの協奏曲は全部「ロンドンのオケ」と(しかも2流の指揮者との)共演を余儀なくされていたので、「隔世の感」だっただろう。
 DECCA に続いて、Deutsch Grammophon も「アバド指揮でウィーンフィルとの録音でモーツァルト」を提案して来る。この 1970-1975 の6年間が「協奏曲のグルダの全盛期」である。グルダの揺さぶりは物の見事に「決まった!」のである。

 ・・・で、ベートーヴェン協奏曲全集に続いて、モーツァルト協奏曲全集が出来たか? と問われれば、出来なかったのである。おそらくグルダの問題。その遠縁が「1969年の4枚の録音」に内在しているのだ!
コメント (2)
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