水曜日の午前中、大学時代の友人と
サーフィンをしていた。
30半ば、せっかく海辺に住んでいるの
だから、経験しておきたかった。
2時間ほどロングボードで
穏やかな波乗りで過ごし、
そこで友人とは別れを告げて
会社に向かう。
2か月前にはこんな平和な日が
再び訪れるとは想像できなかった。
カリスマを追い出しに掛かったところで
意外な事件が起こった。
カリスマと行動を共にしていた
女史が部長をセクハラで訴えた。
課長も任を解かれて
隣の課長が兼任になった。
そして私たちの業務は停止になった。
人事からは個別にインタビューが
行われた。
ポイントはセクハラと業務上の
服務規程違反だった。
部長は否定したが、
利害当事者の人事異動は
出来なかった。
約2か月の間に度重なるインタビューや
双方からの懐柔工作が行われた。
正直もう沢山だったが、
先行き見えずに不安だった。
私は双方から見て中立に映った。
自分でも外れたことはしていないと
思った。
ブラックボックスの調査も
背景は別としてオープンに
行動していたからだと思う。
そんなある日、社内募集の前にいた
職場の部長から懇親会の誘いを受けて
出向いた。