戦前など知らないテレビ世代だけど、明日のぼく等を待ち構えているのはたぶん・・
◆ホームレス歌人公田耕一の短歌から
・柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ
・水葬に物語などあるならばわれの最期は水葬で良し
・鍵持たぬ生活に慣れ年を越す今さら何を脱ぎ棄(す)てたのか
・パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる
・日産をリストラになり流れ来たるブラジル人と隣りて眠る
・親不孝通りと言へど親もなく親にもなれずただ立ち尽くす
◆松倉米吉歌集から(「松下竜一全集」より)
・宵深き街の辺(ほとり)にうづくまり
ほろほろとパンを食みにけるかも
・かなしもよともに死なめと言ひてよる
妹にかすかに白粉にほう
・泥道を囚人三人過ぎければ
足跡踏みて子等ののしれり
・浪吉は吾の体を警察にすがらむと行きぬ
なぜに自ら命を絶ちえぬ
◆ホームレス歌人公田耕一の短歌から
・柔らかい時計)を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ
・水葬に物語などあるならばわれの最期は水葬で良し
・鍵持たぬ生活に慣れ年を越す今さら何を脱ぎ棄(す)てたのか
・パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる
・日産をリストラになり流れ来たるブラジル人と隣りて眠る
・親不孝通りと言へど親もなく親にもなれずただ立ち尽くす
◆松倉米吉歌集から(「松下竜一全集」より)
・宵深き街の辺(ほとり)にうづくまり
ほろほろとパンを食みにけるかも
・かなしもよともに死なめと言ひてよる
妹にかすかに白粉にほう
・泥道を囚人三人過ぎければ
足跡踏みて子等ののしれり
・浪吉は吾の体を警察にすがらむと行きぬ
なぜに自ら命を絶ちえぬ