夢の中では
時間は
どんどん遡っていってしまう
昼休みに会社を抜け出して
ブラブラしてると
「猪の餌場注意!」という看板
いくつかの木の柵の中では
猿よりも醜い生き物が数匹
藁を一生懸命積み上げている
霞んだ空を見上げると
西と東の丘の上には
どっちが どっちだか
わからないほど瓜二つの
銀色の太陽と月
数年前の昼休みに
空手の蹴りの練習中に開けてしまった
コンクリートブロックの隙間を
そっと押し開けて
工場が建ち並ぶ芝生へと滑り込む
「早くタイムカードを押さないと・・」
けれどもそこには
ファミレスやコンンビニやスーパーが林立
小学生らしき子供たちが道端で
あっちで数人 こっちで数人
話していたり 遊んでいたり
その中で見覚えのある子を探す
いたいた
転校したての頃
「一緒に掃除したくない」とか
言われて泣かされた
町一番のお金持ちの娘
「僕をおぼえてるかい?」
「いいえ」
でも早く
小学校を探さないといけない
どうして小学校なのか
その理由は
本人にもてんでわらない夢の中だけど
とうとう
絶対にぼくを忘れるはずのない奴
休みになるといつも
釣りに誘ってくれた親友を見つける
「ぼくを覚えてるかい?」
「ああ、いつも鉢巻してただろう」
「小学校はどっちなんだべか」
彼が指差した先には
とても驚いたはずなのに
それがなんだったのかは忘れてしまった
UFOだったのかもしれないし
町ができるはるか以前の
原始林の荒野だった気もする
奇声を発して
その崖下へと
鹿の群れを追い落としてる
アイヌの狩人だったような気も・・
時間は
どんどん遡っていってしまう
昼休みに会社を抜け出して
ブラブラしてると
「猪の餌場注意!」という看板
いくつかの木の柵の中では
猿よりも醜い生き物が数匹
藁を一生懸命積み上げている
霞んだ空を見上げると
西と東の丘の上には
どっちが どっちだか
わからないほど瓜二つの
銀色の太陽と月
数年前の昼休みに
空手の蹴りの練習中に開けてしまった
コンクリートブロックの隙間を
そっと押し開けて
工場が建ち並ぶ芝生へと滑り込む
「早くタイムカードを押さないと・・」
けれどもそこには
ファミレスやコンンビニやスーパーが林立
小学生らしき子供たちが道端で
あっちで数人 こっちで数人
話していたり 遊んでいたり
その中で見覚えのある子を探す
いたいた
転校したての頃
「一緒に掃除したくない」とか
言われて泣かされた
町一番のお金持ちの娘
「僕をおぼえてるかい?」
「いいえ」
でも早く
小学校を探さないといけない
どうして小学校なのか
その理由は
本人にもてんでわらない夢の中だけど
とうとう
絶対にぼくを忘れるはずのない奴
休みになるといつも
釣りに誘ってくれた親友を見つける
「ぼくを覚えてるかい?」
「ああ、いつも鉢巻してただろう」
「小学校はどっちなんだべか」
彼が指差した先には
とても驚いたはずなのに
それがなんだったのかは忘れてしまった
UFOだったのかもしれないし
町ができるはるか以前の
原始林の荒野だった気もする
奇声を発して
その崖下へと
鹿の群れを追い落としてる
アイヌの狩人だったような気も・・