詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

カプカプ 

2009年09月01日 | 日記
見上げたって
到底見えないけれど
確かに存在している昼間の星々

ぼくらの眠りへと
降りそそいで
失われた夢の総量をまたふたたび
快復させようとする夜の星々

農薬や毒まみれで
すっかり涙もろくなってしまったぼくら
米国からの狂牛病の肉を食べ過すぎたせいで
脳味噌が液状化しつつあるぼくらのために

いつだって
人体実験の場だった学校給食や
コンビニ弁当たち
偽装だらけだった
日本低国の官僚システムの向こうには
札束を数えることに倦むことのない
銀行員や企業官僚たちの後ろ姿

もはやぼくらのすべての醜悪さに
おさらばする季節が
やってきたのに違いない

カプカプと
今日もまた疲れだけの一日が終る
人生など 
好きなように
塗ったくればいいだけの話しというのに

当選して欲しかった政治家保坂展人さん

2009年09月01日 | 政治
あれだけ爬虫類みたいな冷血動物を連想させられる石原ジュニアがほとんど毎日テレビに出ずっぱりで・・

約一ヶ月間の衆議院選挙報道(米国の下院選挙と大統領選挙と最高裁判所判事信任を兼ねる選挙)を隠すためだけの・・酒井法子事件や新型インフルエンザでの、電波ジャックにもかかわらず善戦した保坂展人さんの健闘を心から賞賛したい。民主党の都合での選挙区の変更がなかったら当然当選だったのに・・

僕が将来の首相に最も相応しいと思う政治家は保坂展人さん以外にはいない。
次の選挙では、日本のため、世界平和の為に是非頑張って欲しい。

僕がずっとリンクしてる保坂展人さんのブログはーhttp://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/

ナイフ

2009年09月01日 | 日記
雨上がりの
虹が昇ってきた朝には
ナイフだけを握りしめて
旅にでよう

ポケットの中の
ナイフだけを握りしめて
廃線の果てのあの町から
この世界にやってきたみたいに

きみから贈られた
赤い小さな万能ナイフ
スイス国旗が刻まれた
しんやりとしたナイフ

このナイフで
なんどビールの栓を抜き
山小屋のストーブの前で
きみを想いながら 
なんど缶詰を開けたことだろう

きみを見舞った
夕暮れの病室の片隅でも
真っ赤な林檎を片手に
「最後まで切らずに皮をむけるんだよ」

きみの死から 
もう十年も経つというのに
まるでいよいよ
色褪せることのないナイフ

きらり きらきら
まるで
水の中のナイフみたいに
きみの思いで一杯のナイフ

そのナイフだけを片手に帰ろうか
廃線の果てのふるさとへと
ふるさとには
もう誰も待つ人はいないというのに

八十数年ぶりの関東大震災忌に捧げる詩

2009年09月01日 | 日記
この日本史上最低最悪の汚点の日を、「防災の日」として災害救助訓練などに明け暮れるのには大反対だ。「防災の日」なら阪神大震災の日が相応しい。

関東大震災忌には、何故日本民衆が自警団等で、多くの罪のない人々を撲殺したり、軍隊・警察等が僕の敬愛する大杉栄一家や労働組合家をなぶり殺しにしたのかを・・しみじみと考える日でありたいなと思う。

関東大震災については、女性史研究家でアナーキー詩人高群逸枝の自伝で読んだkりだけど・・暴行されて刑務所へと連行された琉球人の知人を救いだすシーンが忘れらない。

自警団の検問・襲撃を受けたのは植民地にされたばかりの朝鮮人だけではなくて、中国人や、言葉の不自由な人々や、訛のきつい琉球等の人々も多かったという。
日本歴史最大の汚点だと思う。

憲兵・警察に虐殺された大杉栄一家や労働運動家を含めて、約六千人~一万人が虐殺されたという。

宮澤賢治には関東大震災や祖国を失って流浪する朝鮮人についての詩があるというのに・・関東大震災に遭遇した琉球の詩人山之口獏には、どうしてそのような詩がないのだろうか・・
◆関東大震災について簡潔明瞭で必読なのは「関東大震災」(今井清一)ー
http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/(「評論研究」ページの中ほど)