詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

詩 子供時代の疑問

2011年09月26日 | 
子供時代
どの町に引っ越しても どの町でも
ぼくの一家が一番貧乏だった
山奥の開拓地から出てきた
読み書きもやっとの両親には
まともな仕事など見つかるはずもなかった

両親共働きだったので
運動会の日でも
学校の近くの父の仕事場の横にゴザを広げて
泥まみれ汗まみれの父と向かい合って
『貧乏人はこうなのかもしれないな』と思いながら
仕事前の早朝に
母の作ってくれた弁当を開きながら
何も話すこともない親子だった

ずっとぼくはその原因を
毎晩外を飲み歩く親父のせいだと思っていた

母が亡くなった葬式での
従兄弟たちの話しでは
重い腎臓病の祖母の薬代を
毎月ぼくの母が送っていたのだという
六人姉妹の中でただ一人